イラン最高指導者、「共和制およびイスラムへの信頼はイランの安定と発展の要素」
イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師は、「共和制およびイスラムへの信頼は、我が国の安定と発展の要素である」と語りました。
ハーメネイー師は24日土曜、イスラム共和制という表現を選択するにあたって、現イラン・イスラム共和国の建国者ホメイニー師の慧眼に触れ、「我が国が安定・存続、発展し多くの障害や陰謀を乗り越えてきたのは『共和制とイスラムへの信頼』の融合であり、この先の将来も課題を克服する道はこの考え方の継続にある」と語りました。
ハーメネイー師は「ホメイニー師は、イスラム運動の開始当初から1979年のイスラム革命勝利まで、さらにはその後も常に国民を信頼していたとともに、イスラム教が政治や社会運営に効果的な思想であると考え、これに基づいてイランの進歩発展および、大いなる行動の継続の下地を生み出した」と述べました。
また、「我が国の敵にとって最も重大な問題は、イラン国民やイスラムについての知識の欠如である」と強調し、「イラン国民の敵は自らの予測と計画に基づき、イラン・イスラム共和国が建国40周年を迎えることはないと信じ切っていた。だが、イランの進歩発展は止まることはなく続いており、神の恵みと国民の勤勉さと意志、そして彼らの宗教的信仰心を拠り所として今後も続くだろう」としました。
さらに、国民と宗教的信仰を拠り所とすることによる奇跡のもう一つの例として、今日のパレスチナ人の状況に言及し、「抵抗軍の戦いぶり、彼らを殲滅させるという敵の野望を打ち砕くこと、そして爆撃や災厄に直面したパレスチナ・ガザの人々の忍耐力は、これらの人々の強い信仰心をありありと物語っている」と述べました。
そして、ガザの出来事により人権に関する西洋文明の主張の虚偽と西側の矛盾・偽善が暴露されたことに言及し、「犯罪者の処刑をと騒ぎ立てる欧米諸国は、ガザ地区の3万人もの無辜の民の殺害には見て見ぬふりを決め込み、さらに米国は厚かましくも、数回にわたるガザ爆撃停止決議に拒否権を行使した」「これが西側の文化と文明、そして彼らの持つ自由民主主義の素顔であり、その政治家たちは表面的には身なりを整え微笑を見せているが、その中身は血に飢えた狼や狂犬に等しい」と述べました。
ハーメネイー師は、「我々は、この西洋文明とこの歪んだ荷物が決して目的地に到達することはなく、それらの全てにイスラムの正しい論理と権利の文化が打ち勝つと確信している」と強調しました。