最新イラン経済情報:医薬品輸出の増大から小麦・製油所部品製造の自給自足まで
(last modified 2024-10-12T10:25:28+00:00 )
10月 12, 2024 19:25 Asia/Tokyo
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    最新イラン経済情報:医薬品輸出の増大から小麦・製油所部品製造の自給自足まで

最新の統計から、今年のイランの輸出が増加し、輸入が減少したことが明らかになっています。

【ParsTodayイラン】この記事では、イランの最新経済ニュースをまとめてお伝えします。

 

輸出全体量が6.5%増加

イラン税関の統計によりますと、イラン暦年初にあたる今年3月下旬から9月までの同国の非石油製品(原油、重油、灯油及びスーツケース貿易を除く)の輸出総額は、重量で73万4200トン、金額にして257億5800万ドル相当に達し、ドル換算で前年同期比6.4%増加しました。また、同期間中のイランの輸出相手国は金額の多い順に中国が71億6000万ドル、イラクが52億1000万ドル、アラブ首長国連邦が34億2000万ドル、トルコが23億9000万ドル、アフガニスタンが10億7000万ドルとなっています。

 

小麦輸入がゼロに

イラン農業ジハード省の発表によりますと、前年度に農業従事者の需要を上回る小麦購買計画の実施が成功を収めたことにより、小麦輸入量はゼロとなりました。一方、2021年のイランの小麦輸入量は約700万トンでした。統計では、イランの国内小麦生産量は同年の900万トンから昨年は1500万トンに増加しています。

 

重機部品の半分は国内生産

鉱山用機械や道路建設の分野で活動するイランの民間企業20社は、この分野の機械部品(ショベルカー、ローダー、グレーダー、各種ダンプカーを含む)のうち半分の自社製造に成功しました。これらの企業は、必要なインフラ整備により生産能力を高めています。現在、重機部品の約45~50%がイラン国内で生産されています。

 

インド米の輸入が減少

インド商工省の最新統計によりますと、今年のインドの対イラン貿易額は13億400万ドルに達し、前年同期比で5%増加しました。また、イランへの最も重要な輸出品は米、油糧種子粕、果実類、茶となっています。また、インドは今年、イランに5億5200万ドル相当の米を輸出しましたが、これは前年同期の9億1300万ドルに比べて40%減少しました。

 

医薬品輸出は20%増加

イラン税関の報告によりますと、今年3月下旬から9月下旬までの半年間で、同国からは1億460万ドルに相当する4万9400トンの医薬品が輸出され、これは前年の同期間と比較して、金額ベースで 19.7%増加しました。

 

製油所関連の必要部品の95%が国内生産

イランの南パールス複合施設群では、製油所全体に必要な戦略的部品・設備の95%以上が国産化されています。しかも、イランのメーカーや生産会社の協力により、この数字は100%に達すると予想されています。回転機器部門で講じられた措置によれば、同複合施設に使われているターボエキスパンダーとコールドボックスの技術的知識は、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパ数カ国の4~5社がこれまで独占していましたが、イランは完全国産化に成功しました。南パールス・ガス複合設備群は現在、13のハブ製油所の重要な部品や機器を供給するため、通商、研究、初荷製造の分野の100社以上の知識ベース企業及び200社以上のメーカーと協力しています。

 

 


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