回廊ニュース | イラン、南部港湾地域をベラルーシに提供する用意あり
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イラン道路都市開発大臣がベラルーシ代表団と会談
イラン道路都市開発相が、同国南部の港湾地域をベラルーシに提供・使用許可する用意がある旨を発表するとともに、「イランにおけるベラルーシ艦隊の移動には何ら障害はない」と強調しました。
イランのファルザーネ・サーデグ道路都市開発相は、ベラルーシのアンドレイ・コジツォフ産業相との会談で、イランとしてベラルーシとの運輸・物流協力発展に向けた完全な用意があることを明らかにし、「イランとロシアが南北回廊の構成メンバーであることから、イランは南部の港湾とテヘラン市近郊アープリンの鉄道駅内の敷地を割り当てる用意がある」と語っています。
また「イラン国内におけるベラルーシ艦隊の移動に支障はない」とし、「鉄道分野では、イランの鉄道路線の安全性により中国、ウズベキスタン、パキスタン、トルクメニスタンからの物資輸送が増加しているため、ベラルーシからの鉄道貨物輸送は通常通り行われ、さらに拡大すると予想される」と述べました。
一方、コジツォフ・ベラルーシ産業相もサーデグ大臣の提案に同意するとともに、「今回の会合参加の目的は両国間の交通活動の発展に向けた解決策の模索にある」としています。
北部ギーラーン州を通じたイラン・ロシア経済協力の拡大:鉄道開発から商品取引まで
イラン北部ギーラーン州のセイイェド・エラヒヤール・メスバーヒー経済担当副知事は、鉄道開発と商品取引の分野における同国とロシア協力拡大を強調しました。
メスバーヒー経済・地域開発調整担当副知事は、ロシア・ウリヤノフスク州知事顧問との二者会談で、イランとロシアの経済関係発展における州の戦略的能力に言及し、輸送インフラの完成の加速および民間部門の役割強化の必要性を強調しています。
一方、ギーラーン州の中心都市ラシュト及び、同州国境都市アースターラーを結ぶ鉄道プロジェクトについて、メスバーヒー副知事は「残りの路線総延長160キロメートルのうち、約95キロメートルが既に購入済みであり、今年末までに全線が開通するよう希望する。この路線の敷設はロシアの積極的な参加を得て来年初めに開始され、完成すれば輸送能力は最大600億ドルに達することが見込まれている」と語りました。
さらに、カスピ海に面した州内の港湾が複合輸送において重要な役割を果たしていることを強調し、「カスピアン港、アンザリー港、アースターラー港は南北回廊の要衝として、複合輸送サービスを提供する能力を備えている。この輸送モデルは現在カスピアン港で稼働しており、アースターラー港のインフラ整備が完了すれば、この区域は地域の重要なトランジット輸送拠点の一つとなるだろう」と結びました。

