イラン最高指導者「米国の強権的な物言いはその醜悪・凶暴な本質の表れ」
(last modified Tue, 18 Feb 2025 08:56:59 GMT )
2月 18, 2025 17:56 Asia/Tokyo
  • イラン最高指導者「米国の強権的な物言いはその醜悪・凶暴な本質の表れ」
    イラン最高指導者「米国の強権的な物言いはその醜悪・凶暴な本質の表れ」

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、「米国の強権的な物言いや支配欲は、その醜悪で凶悪、かつ収奪・覇権主義的な本質を示している」と述べました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は17日、1978年2月18日に北西部タブリーズで起きた当時のパフラヴィー王政に対する民衆蜂起から47年になるのに際し、タブリーズ市民らと面会しました。ハーメネイー師はこの中で「イラン国民が毅然として立ち続け、圧制や侵略に立ち向かい、新たな体制を樹立し、46年を経ても日増しに強くなり続けている現実に敵は耐えられないでいる」と述べました。

ハーメネイー師はまた、「イラン国民自らが敵意を創出しているという見方は誤りだ。米国が敵意を持っているのは、イランで『アメリカに死を』というスローガンが叫ばれているからではない。それは、イラン国民が努力と献身によって植民地主義勢力による支配から脱したからだ」と述べました。

また、各種脅威に対してイランが持つ防衛能力の高さを評価し、「イランの敵も味方も、我々が(こうした能力のおかげで)安全を享受していることを知っている。したがって今日重要なのは、敵のハードな脅威ではなく、ソフトな脅威である」と述べました。

ハーメネイー師は「ソフトな脅威」の例として、世論操作、分断、イスラム革命や敵への対抗といった価値観への疑義などを挙げました。そして、「敵はイラン国民をコントロールし、イスラム共和制を衰退させるためにはソフトな脅威を使うことが最善の道であると気づいた。もっとも、これまでそのような試みは成功しておらず、イラン国民や若者たちの意志を止めることはできずにいる」としました。

そして、そうした敵への対抗策のために、「広報・教育機関、メディアの責任者、言論人や有識者、アーティスト、SNSで活動する若者たちなどが、敵がどのような内容から世論操作を図ろうとしているのか認識し、それを独自のコンテンツや思想で押しとどめなければならない」と述べました。

また、今の時代にあっては「ソフトな防衛」が「ハードな防衛」よりも重要であるとし、その理由として「ハードな防衛の欠点はソフトな防衛で補うことができる。実際にこれまでもそのようなことはあった。しかし、ソフトの欠陥をハードで補うことはできない」と述べました。

ハーメネイー師はその上で、若者たちに向けて、イスラム革命の価値やその指導者ホメイニー師の言葉などの内容で「ソフトな防衛」に取り組むよう呼びかけ、「我々の革命は、本当の意味で『闇に対する光の闘い』『虚偽に対する真実の闘い』であった。それはイラン国民の立ち上がるという意志と自らの将来を偉大なものにするため、そしてイラン国民としてのアイデンティティを示すことを目指して成し遂げられたものだった」と述べました。

また、今月10日に行われたイスラム革命46周年の記念行事に大勢の市民が参加したことを「敵のソフトな脅威が失敗した証」とし、「46年を経てもなおこれだけ多くの国民が参加したことは世界においても例がない。人々は、現在国が抱えている問題があるからといってそれが革命を擁護しない理由にはならないことを示した」と評価しました。

そして、革命後の歩みについて「我々は革命が掲げた目標を完全には達成できていない。社会格差の解消といった公正の問題など、様々な困難な課題が残っており、さらなる努力で解消しなければならない。その一方で、イラン・イスラム革命は独立した国民アイデンティティを実現し、それを地域さらには世界の各国民にとっても威厳と希望の拠り所とすることができた。植民地主義・覇権主義勢力や犯罪勢力がいら立っているのも、イラン・イスラム共和制が立ちはだかって残り続け、彼らに打撃を与え続けているからだ」と述べました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter