イラン最高指導者「コーランは不信仰者の大国との向き合い方を明示」

イラン最高指導者のハーメネイー師は「イラン国民は他国の国民とは何ら問題を抱えていない。しかし現在、不信仰者や偽善者による大国と広範に対峙している」と述べました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は今年のラマダーン月初日となる2日、イラン内外のコーラン朗誦者らと面会し、コーランの教えを個人、社会、国民が必要としているとし、「神の書であるコーランへの眼差しが、各人の思想ひいては行動にも見られるのがコーラン的社会というものだ」「様々な問題を解決・治癒するコーランの社会的必要性は切実なものだ」と語りました。

ハーメネイー師はこの中で、「コーランには、嫉妬、悪意、怠惰、傲慢さ、享楽主義、自己利益の追求といった人間の精神・道徳的病を治癒するカギが隠れている」と述べました。

そして、「社会的正義の実現といった問題は、イスラム教において唯一神信仰の次に重要な問題だ。我々はコーランをひもとく必要がある」と語りました。

ハーメネイー師はまた、コーランは他国との関係のあり方も示してくれているとし、「イラン国民は他国の国民とは何ら問題を抱えていない。しかし現在、不信仰者や偽善者による大国と広範に対峙している。コーランはそうした相手との向き合い方も明らかにしてくれている。どんな時に対話すべきか、どんな時に協力すべきか、どんな時に毅然と対応するか、そしてどんな時に武器をとるか」と語りました。

ハーメネイー師は、コーランの章句の意味を理解することが読むことの意義を高めるとし、「コーランを読むことでもたらされる奇跡は、その意味を理解し、実践することである」としました。

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