イラン最高指導者「我が国はウラン濃縮に逐一外国の許可を待たない」
-
イラン最高指導者のアリー・ハーメネイー師
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が20日火曜、昨年のこの日にヘリコプター墜落事故で殉教したライースィー前大統領とその遺族、そして過去数十年に殉教した体制責任者の遺族らと面会しました。
ハーメネイー師は最近の協議でアメリカ側に対し、「愚鈍な発言をしないよう求める。イランにウラン濃縮を許さないと言うのは大きな誤りだ。我が国は逐一外国の許可を待たない」と強調しています。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は「別の機会に、彼らがこのことに固執する真の意図と思惑が何であるかを国民に伝えるつもりだ」と強調しました。
また、2024年5月20日にヘリコプター墜落事故で殉教した故ライースィー大統領の意思、文言、実践的特徴について「暴君的な支配から離れ、神による統治の道を歩むことは国家行政・運営上重要な基準であり、故ライースィ大統領はその完璧な例であった」と語っています。
さらに、「故ライースィ―大統領が残した偉大な教訓は神の下僕に仕えるべく全力を尽くし、責任から生じる政治・社会的立場を一切利用しないことである」とし、「イスラム体制においては、そのような特性を持つ人は決して少なくないが、これらの特性と教訓は大衆文化となる必要がある」と述べました。
そして、故ライースィー大統領の実直・誠実さに触れ、「この行為の重要性を理解するには、一部の西側諸国の当局者の虚言と比較する必要がある。それらの諸国は平和と人権の擁護を声高に叫び、世界の耳を塞いでいるが、ガザで2万人以上の抑圧された子どもたちが殺戮されている現実には目をつぶり、犯罪者を幇助している」としています。
加えて、故ライースィー大統領の様々な貢献に言及し、「故ライースィー師はイラン国民の国家的威信や尊厳、信用性に貢献し、これらを高めた」と付け加えました。
続けて、昨年のこの時期にヘリで飛び立ち殉教したメンバーらが、1979年のイスラム革命勃発当時は青少年であったか、まだこの世に生を受けていなかったという事実に触れ、「これらの若者や全国の他数十万人の青年らの教育こそイスラム革命の特権である」とし、「これこそが、40年前にこの道において当時の革命闘争家アシュラフィー・エスファハーニー師が殉教したのと同じ道に、アールマン・アリーヴァルディー氏(2022年の騒乱時に政府側として弾圧に加わり殉教した青年)のような19歳の若者を動員できるイスラム革命の力である」と述べています。
ハーメネイー師は最後に「このような力と継続的な動員を伴う革命は無敵である」と強調し、「我々はこの革命、その人間形成力、それが成し遂げた進歩、そしてイラン国民の偉大な運動に謝意を示すとともに、イラン国民が残したこの恒久的な教訓が他の諸国や全人類に受け継がれ定着すべく、この革命の継続に向け神の助けがあらんことを祈る必要がある」と結びました。