イランが撃墜したイスラエル軍無人機の数
(last modified Thu, 10 Jul 2025 09:37:49 GMT )
7月 10, 2025 18:37 Asia/Tokyo
  • イランが撃墜したイスラエル軍無人機の数
    イランが撃墜したイスラエル軍無人機の数

イラン革命防衛隊の元司令官で政治家のモフセン・レザーイー氏が、先月のイスラエルとの戦争でイラン側が撃墜したイスラエル軍ドローンの詳細を明らかにしました。

【ParsTodayイラン】レザーイー氏は8日のテレビ番組で「イランは米・イスラエルに勝利した」とし、米・イスラエルによる世論操作について「この活動にはいくつかの目的がある。まず、イランが勝利したことを人々に疑問視させる。次に、トランプ氏が『核問題は終わった』と言ったように、イランを欺こうとしている。それは、過去の交渉で取られたアプローチと同様だ」と述べました。

その上で、「いま我々は、本当に米・イスラエルが勝利したのかどうかを見極めなければならない。イスラエルの成果とコストをいくつかの観点から分析することができる。イスラエル財務省の報告によれば、この12日間で戦争にかかった費用は約200億ドルにのぼる。これはアメリカのTHAADミサイルの2年分の生産量に相当する金額で、わずか12日間でそのミサイルを消費したのだ」と語りました。

そして、イランの軍事的成果について、「我々は約80機のイスラエル軍ドローンを撃墜し、そのうち32機の残骸を手に入れた。その中には非常に高度なヘルメスやヘロンというドローンも含まれている。我々のレーダーは80回の命中を記録した。さらに、イスラエルの安全保障および経済施設への人的被害や破壊も非常に大きい。彼らがこれほどの巨額のコストをかけた結果、何を得たのかを見る必要がある」と述べました。

レザーイー氏は、イスラエルの安全保障の根本的な問題に言及し、「イスラエルの存在基盤は『絶対的安全』という言葉に依存している。世界中から人々を集め、『ここではどんな危険もあなたたちを脅かすことはない』と言ってきた。また、経済的利益も安全保障に依存している。しかし今回、イスラエルの安全保障は崩壊した。防衛網は穴だらけになり、これがイスラエルの存在に深刻な懸念を引き起こしている」と述べました。


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