イラン大統領「イスラエル再攻撃の用意あり」「イランは脅迫を受け入れない」
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イランのペゼシュキヤーン大統領は、イスラエルが再び軍事行動に及んだ場合、再度報復する用意があると強調しました。
(last modified 2025-08-02T03:38:33+00:00 )
7月 24, 2025 00:13 Asia/Tokyo
  • イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領
    イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領

イランのペゼシュキヤーン大統領は、イスラエルが再び軍事行動に及んだ場合、再度報復する用意があると強調しました。

【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領は、22日夜に放送されたカタール国営衛星通信アルジャジーラとの独占インタビューで、「イラン軍・革命防衛隊は再びイスラエルの中心部を攻撃する準備ができている」と述べました。

大統領は「我々はイスラエルによるいかなる軍事行動にも対応できる備えがある。この占領政権は我々を攻撃し、我々は武力でその占領地内奥部までも攻撃したが、彼らは自分たちの側の死傷者を隠蔽している」と付け加えました。

また「イスラエルは、混乱の扇動と政府の破壊によりイランの変容、分裂、抹殺を試みたが失敗した。イランへの浸透工作があったことは疑いようがないが、その中でも決定的な要素はアメリカの技術とその能力の活用にあった」と語っています。

 

「停戦の確実性に依拠しない」

ペゼシュキヤーン大統領はさらに「我々は戦争を望んでいないが、停戦の確実性にも頼らず、武力で自衛するつもりだ。イスラエルは我々のミサイル攻撃の成功について一切の言及を避けているが、同政権による戦争停止の呼びかけは多くのことを物語っている」とコメントしました。

そして「イランは降伏しておらず、今後も降伏しない。これは万人にとって明白である。しかし、我々は外交と対話を信じている。地域諸国が今回の戦争ほどイランに対して支援的な姿勢をとったことはなかった」と述べました。

 

「イラン国内でのウラン濃縮は継続」

ペゼシュキヤーン大統領はイランが核兵器保有に反対していることを強調するとともに「これは政治、宗教、人道、そして戦略面における我々の立場である。またイラン領土におけるウラン濃縮は、国際法の枠組みの中で今後も継続される」と語りました。

そして「今後の交渉はいずれも、当事者双方が勝者となる論理に基づく必要があり、イランは脅迫や命令を受け入れることはない。トランプ米大統領は、イランが核兵器を持つべきではないと述べている。我々はこの発言をトランプ大統領の言葉ではなく、わが国のイスラム革命最高指導者の教令に基づいて受け入れている。イランの核開発計画が終わったと言うのは幻想でしかない。イランの核能力は施設の中ではなく、我々の科学者の頭脳の中にある」としています。

 

「カタールはイランの姉妹国」

ペゼシュキヤーン大統領は、カタールにあるアル・ウデイド米空軍基地に対するイランの攻撃について「我々はカタールを攻撃しておらず、またそのようなことはできない。カタールは我々の姉妹国であり、その国民は我々の同胞である。イランはあらゆる面でカタールを支援している。我々はカタールを攻撃したのではなく、イランを爆撃していた米軍の基地を攻撃したまでである。私はカタール国民の感情と立場を理解しており、だからこそ私は自分の兄弟であるカタール首長と電話会談した。カタールに対する我々の意図は善意に他ならず、前向きで、同胞的なものであり、あらゆる分野で彼らを支援する用意がある」とコメントしました。

ペゼシュキヤーン大統領は最後に、自身に対する暗殺未遂事件について「この事件は、軍関係者に続いてイランの政治関係者を暗殺しようとするイスラエルの工作の一環だ」と結びました。

 


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