イラン外相、日本の全国紙に寄稿「日本・イランは大量破壊兵器廃絶で協力を」/日本・イランによる環境保護協力進む
8月 03, 2025 15:23 Asia/Tokyo
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イランのアラーグチー外相
イランのアラーグチー外相は日本の朝日新聞、毎日新聞にそれぞれ寄稿し、米国による広島・長崎への原爆投下から80年になるのを前に「日本とはイランは大量破壊兵器廃絶の先頭に立つべきだ」と訴えました。
【ParsToday国際】アラーグチー外相は3日付の毎日新聞への寄稿で、6月にトランプ米大統領がイラン核施設への攻撃を広島・長崎への原爆投下になぞらえて「必要だった」と述べたことについて、「今なお(原爆の)後遺症に苦しむ人々の尊厳への侮辱であった」と非難しました。
そして、イラン・イラク戦争中の1987年にイラン西部の都市サルダシュトがイラク軍の化学兵器による攻撃を受け、今なお多くの人が後遺症に苦しんでいる事実を挙げ、「彼らは『イランの被爆者』とも呼ぶべき存在であり、日本の大量破壊兵器被害者と鏡のように重なる」としました。
その上で、「イランと日本の両国民は、特別で力強い道義的権威を共有している」「日本とイランは、核・化学・生物を含むあらゆる大量破壊兵器の全面廃絶を目指す世界的運動を主導しなければならない」と訴えました。
イランと日本が湿地保護で協力
イランの湿地保護に関する国際プロジェクトの責任者を務めるメフリー・エスナー・アシュリー氏は、今年初めから日本政府とイラン環境庁の間で新たな4年間の協力文書が締結され、湿地保護などの協力プロジェクトが進んでいると強調しました。イランと日本は2014年、西部ウルミエ湖再生に関する合意を結び、国連開発計画(UNDP)を通じて実施されてきました。それ以外にも、シャーデガーン湿地やバフテガーン湿地の再生プロジェクトも進められています。
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