イラン外交戦略評議会議長:「弾道ミサイルに交渉の余地なし、濃縮は継続」
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米CNNのインタビューに答えるハッラーズィー・イラン外交関係戦略評議会議長(右)
イランのハッラーズィー外交関係戦略評議会議長が、「あらゆる対米交渉の条件は平等と相互尊重の原則に基づくべきだ」と強調しました。
【ParsTodayイラン】セイイェド・キャマール・ハッラーズィー議長は米CNNのインタビューで、「米国とのあらゆる交渉の必要条件は平等と相互尊重の原則の遵守である」とし、「交渉の主題とプロセスを明確にすべく、交渉の議題について事前合意が必要だ」と強調しています。
また「まずは相手方が一歩を踏み出し、我々が設定した条件で我々と交渉する用意があることを示すべきだ」と語りました。そして、イランの核開発計画を「国産」のものだとし、「この能力は我々の科学者や技術者の技術と知識に根ざしており、武力によって破壊することはできない」と述べています。
さらに「ウラン濃縮の停止は受け入れられない」とし、「我々はウラン濃縮を継続しなければならない。それは、発電所や医療活動のための燃料生産が必要だからだ。したがって、ウラン濃縮は停止できないが、濃縮度については交渉の余地がある」とコメントしています。
そして、「イランの弾道ミサイル計画には交渉の余地がない」とし、「米国を含む他国と交渉する用意があるのは核問題のみである。ミサイル開発を含む他の問題については他国と交渉するつもりはなく、ミサイルの改良に向けてできることは決して怠らない」と語りました。
ハッラーズィ―議長は最後に「ドナルド・トランプ米大統領が前向きなアプローチを開始すれば、必ず我々の対応措置に直面することになる。このためには、一切の対イラン武力行使を差し控えるべきだ。彼らは以前にも武力行使を試みており、今や武力は効果がないことを熟知している」と結びました。

