思想家の考えるイスラム革命(11)(最終回)
これまで、イスラム革命に関する西側の思想家の見解をご紹介してきた「思想家の考えるイスラム革命」、今回が最終回です。
今回は、イスラム革命の価値観の継続と勝利におけるシーア派の役割についてお話しましょう。
イランのイスラム革命の特徴は、この革命が、特定の時代や地理的な場所に限られることなく、ごく短い間のみ輝き、すぐに消えてしまった他の革命と同じ運命をたどるのを防ぐことになりました。イスラム革命の勝利は、政治体制だけでなく、思想にも変化をもたらし、多くの思想家の注目を集めました。
イラン系アメリカ人の社会学者、マンスール・モアッデルは次のように語っています。
「革命の最大の特徴はイデオロギーである。1979年のイスラム革命の勃発と存続、その影響にシーア派が果たした役割を無視することは非常に難しいことだ」
アメリカの人文学者のマイケル・フィッシャーは次のように語っています。
「革命の形とその実施の速度は、人々の宗教的な抗議によるものだった」
これについて、ミシェル・ジョンソンはこのように語っています。
「イランの革命は、16世紀以降初めての西側に対するイスラムの勝利だと言える。重要なのは、イスラムがこの革命を導いたことであり、西洋のいかなる要素も、この革命には関与しなかった」
実際、この革命の偉大さは、イスラムとシーア派の思想によるものであり、西側の思想家でさえ、それを否定することはできません。アメリカの中東研究所の所長を務めるウィリアム・ビーマンは次のように語っています。
「ホメイニー師は、西側が廃れたものだと考えていた宗教的な信条によって世界に衝撃を与えた」
イランのイスラム革命について中立的な研究を行ってきた思想家や著作家は、シーア派という要素が革命のいたるところに見られることを認めています。また、西側から提起される、プラスとマイナスを含めたすべての見解は、イスラム革命の勝利と存続、その世界的な影響の要因となったシーア派の思想の重要な役割を強調しています。
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