トルコ首相のイラン訪問
トルコのダーヴトオール首相がイランを訪問しています。
アミーンザーデ解説員
ダーヴトオール首相は、4日金曜夜、政治・経済高等使節団を率い、テヘラン入りしました。イランのジャハーンギーリー第1副大統領と、ダーヴトオール首相は5日土曜、テヘランのサアダーバード宮殿での公式歓迎式典の後、二者協議を開始しました。ダーヴトオール首相は、イラン訪問前に、「すべての重要な問題に関してイランの関係者と協議する」と述べました。
ダーヴトオール首相の地域問題ついての表明は、イランとトルコの関係レベルの決定において直接影響するものです。一部の評論家は、シリア問題に関するイランとトルコの見解の相違は大きく、これらの対立はすぐに縮めることはできないだろう、としています。こうした中、トルコの高等使節団の構成に注目すると、二者協議の主要議題は、経済・貿易、両国の関係レベルの向上、貿易額300億ドルの目標を達成させる方法についてであるということができるでしょう。
トルコ首相の今回の訪問には、エネルギー、開発大臣、その他の閣僚や貿易関係者が同行しています。
イランとトルコの貿易関係は2012年、およそ220億ドルに増加しましたが、現在それはこの半分以下に減少しています。その理由は、制裁に加えて、イランとトルコの対立です。
イランとトルコは、共通の利益を有する近隣のイスラム諸国です。このため、両国の関係は緊張にさらされている状況の中にありますが、基本的な枠組みは維持されています。トルコの経済大臣は少し前に、「トルコはイランとの相互貿易を2023年までに300億ドルに達成させたい」と述べていました。現在、イランにおけるトルコの経済活動家の参入に向け多くの動機や意向が示されています。
ダーヴトオール首相のイラン訪問の一方で、地域情勢、特にシリア情勢は近隣諸国とトルコの関係に暗い影を落としています。トルコがシリアの国境でロシアの戦闘機を撃墜したことを受けて生じたトルコとロシアの緊張も、両国の関係を悪化させています。トルコに対するロシアの制裁行使は、こうした緊張の影響の一部と見なされ、トルコにとって非常に高くつくものとなりました。
こうした状況において、イランはトルコの商業関係者にとって非常に魅力的な市場となっています。イランとトルコはECO経済協力機構、D8イスラム途上8カ国の加盟国です。このため、貿易振興は、この訪問で検討される目的のひとつとなっています。
明らかに地域の現状に注目し、両国がすべての問題について意見を一致させることは期待できないでしょう。トルコはサウジアラビと同調し、シリアに反対する立場をとっています。イランはこうした政策は地域諸国のためにはならないと考えています。しかしながら、イランとトルコは地域で、大きく深刻な問題、共通の脅威に直面していると言えます。こうした脅威に対抗するためには、地域情勢と共通の利益への理解と協調を深めることです。このため、トルコ首相のイラン訪問とイランの関係者との協議がこの分野での解決策を生じさせることが期待されているのです。