3月 21, 2016 22:04 Asia/Tokyo
  • イマームレザー聖廟での最高指導者の演説

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、20日日曜夕方、イラン北東部の聖地マシュハドにあるイマームレザー聖廟の巡礼者や近隣の住民数万人を前に演説し、現在の状況における世界の覇権主義者の政策について、「現在、覇権主義者、特にアメリカの政策により、イラン国民は、アメリカと折り合いをつけるか、あるいはアメリカの圧力を受け入れるかの二者択一を迫られているとしました。

アミーンザーデ解説員

ハーメネイー師は、このような立場を説明する中、「この2つの道とは、アメリカと折り合いをつけるか、あるいはアメリカの圧力やそれによる問題に耐えるべきかであり、イラン国民は、この2つの道のうちのひとつを選択すべきだ」と語りました。また、「アメリカと折り合いをつけるとは、この政府の強要を受け入れることを意味する。我々は、アメリカと多くの対立を有しており、これらの対立を解消すべきだが、アメリカにとって、対立の解消とは、イランが自らのレッドライン・譲れない一線や原則を断念することを意味する」と語りました。

ハーメネイー師はさらに、「アメリカは、イスラム体制が地域の虐げられた人々、パレスチナ、ガザ、イエメン、バーレーンの人々を見捨て、彼らへの政治的な支援や支えをやめるのを望んでいる」と述べました。また、地域の一部の政府がシオニスト政権イスラエルと妥協していることに触れ、「彼らはイランもシオニスト政権と妥協するのを望んでいる」と語りました。さらに、核問題と核合意におけるアメリカの覇権主義的な行動について、「アメリカは核合意において自らの取り決めを履行しておらず、制裁を続けている。アメリカは、イランが、イスラムやイスラム体制の理念に基づく根本的な問題を断念するのを望んでいる。しかし、アメリカがこのような望みを叶えることはないだろう」と語りました。

理不尽な大国に対するイラン国民の抵抗は、単なるスローガンに留まらず、イスラム体制において具現されています。イランは決して、この譲れない一線から外れることはなく、大国が、政治的、経済的な圧力、あるいは軍事的な脅迫によって、この目標に向かうイランの歩みを妨げるのを許さないでしょう。今日、イランは、核問題における敵の脅迫を機会に変え、外交の分野で大きな成功を手にしました。それはイランの核の権利となっています。

これは、革命の目標や根本的な原則に関する妥協を意味しません。アメリカは、制裁を続け、大手の企業や銀行のイランとの取引を妨げようとしていますが、最高指導者の言葉を借りれば、このようなアメリカの行動は敵対のあらわれです。イランはイスラム革命勝利後の37年間、覇権主義大国の陰謀に対する抵抗により、自らの目的を守り続けており、敵がイランを屈服させるのを許さないでしょう。

イラン国民は、あらゆる分野において、一国の国民が、自分たちの誇り、アイデンティティ、安全、利益を手にしたければ、自負心と立場の保持が必要であることを行動で示してきたのです。