ドキュメンタリー・イラン(30)
テヘラン市内のアーザーディー・タワー(日本語のナレーション付)
今回は、首都テヘランの重要なシンボルの1つとされる、アーザーディー・タワーを映像と共にご紹介してまいりましょう。
アーザーディー・タワーは、テヘランのシンボルの1つであり、テヘラン市外から市内に入ったことを示すしるしでもあります。このタワーは1971年、2年半に及ぶイラン人技師のたゆまぬ尽力の末に完成しました。また、このタワーは、国家の再生の証でもあり、今日ではテヘラン市内の観光名所の1つとされています。
アーザーディー・タワーは、テヘラン市内西地区にあるアーザーディー広場の中央にあり、5万平方メートルの敷地内に立地しています。アーザーディー広場は、テヘラン最大級の広場とされ、イラン中部イスファハーンにあるナクシェジャハーン広場に次いで、国内では2番目の大きさを誇ります。
アーザーディー・タワーの東側と西側にある楕円形のアーチは、サーサーン朝時代のシンボルであるとともに、イスラム伝来後の時代の建築物の主なシンボルとされる、孔雀の羽をあしらったトルコブルーの化粧タイルが施されています。
このタワーは、サーサーン朝時代の建築学的な要素と、イスラム以後の建築の融合となっています。
アーザーディー・タワーは、地上から50メートルの高さがあり、白い大理石でできています。
このタワーは4階建てとなっており、4つのエレベーターが設置されているとともに、階段が286段あります。この塔の上に上がる方法は、少々複雑です。まず、エレベーターで2階に上がり、それから別のエレベーターに乗り換え、その次の階でさらにエレベーターを乗り換えて最上階である4階に行くことになります。アーザーディータワーの上からは、テヘラン市の西部の美しい眺めを一望することができます。
このタワーの4階の周囲は、蜂の巣の形をした窓が取り付けられており、ここは地上からおよそ40メートルの高さにあって、タワーの周辺の通りに面しています。このタワーを全体的に見ると、大地の真ん中から白地にトルコブルーの少々入った塔が突き出ているようなイメージを受けます。
アーザーディー・タワーは図書館、博物館、そして複数の芸術関係のギャラリーがあることから、芸術センターとしても知られています。
このタワーの石の博物館は、地下に設けられており、様々な種類の石が展示されており、それらの一部は世界で最も高額な石とされています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj