4月 01, 2016 21:59 Asia/Tokyo
  • イランに対するバーレーン外相の主張

バーレーンのハーリド外務大臣が、アルアラビーヤチャンネルのインタビューで、イランは、挑発的な表明を行うことで、バーレーンの主権を踏みにじっていると主張しました。ハーリド外相は、31日木曜に公開されたインタビューの中で、「地域で様々な情勢が生じているが、イランは我々の隣国であり、我々は彼らと共存し、協力すべきだ」と述べました。

アミーンザーデ解説員

イランとペルシャ湾岸の一部のアラブ諸国の関係は緊張を伴っています。この緊張は、一部の地域諸国と外国の干渉者による動きと誤解から生じています。

こうした中、イランは外交政策における明らかな原則と方法を有しており、その基盤には被抑圧者の権利擁護、独立、各国国民の権利の尊重があります。

サウジアラビアやバーレーンなどの外国に依存した政権は、主張している内容とは異なり、実際地域で危機を作り出し、自国民の合法的な要求を無視し、イスラエルに対してイスラム世界を弱体化させています。

ペルシャ湾岸協力会議とアラブ連盟は先月、サウジアラビアの要請に基づいて、イスラエルの侵略に抵抗しているレバノンのシーア派組織ヒズボッラーをテロリストと呼び、サウジアラビアに追従しました。

ペルシャ湾岸の首長国に強要されているサウジアラビの政策は実際、集団の利益に反するものです。なぜなら地域諸国間の協力と同調が妨げられているからです。この政策は決して地域の共通の利益に向けたものではなく、イスラエルだけの利益になります。サウジアラビに追従するバーレーン外相の反イランの表明は、こうした枠組みで評価することができるでしょう。

サウジアラビアは多くの政治評論家が認めるように、ペルシャ湾岸協力会議やアラブ連盟を支配しており、アラブ諸国をシオニスト政権の利益を守る存在に変えています。

この政策により、パレスチナは現在のイスラム世界の主要な問題として忘れ去られており、その問題はアラブ連盟などアラブ・イスラム会議でも聞かれることはありません。

イスラム世界は、シオニスト政権の陰謀と脅威へのサウジアラビアの軽視により、多くの打撃を受けており、それは地域の安定や安全を乱しています。その例として、イエメンでのサウジアラビアの攻撃継続やシリアやイラクでのISISへの支援が挙げられます。

こうした事実に注目し、バーレーン外相の反イラン発言は、二つの目的によって提示されています。一つは、イラン恐怖症を広めることで、このような立場はイスラム世界の分裂や地域での危機発生を追求しているシオニスト政権にとって、ひとつの機会と見なされます。二つ目にこのような発言は、バーレーンの虐げられた国民に対する弾圧行為の一部を合法化するために行われています。

バーレーンはサウジアラビアが生じさせた状況を利用することで、この政権の部族的な思想を覆い隠し、自らを犯罪や専制から免れているかのように示そうとしています。

バーレーン外相の発言とイランの内政干渉への非難は、彼らの問題をまったく解決しません。彼らの問題はサウジアラビアのやり方による民主体制の欠如と過激主義への追従です。こうした行動はバーレーンを脅威や情勢不安に直面させていますが、イランは地域にとって何の脅威とも見なされません。イランはすべての近隣諸国との協力や相互理解を追い求めていますが、一部のアラブ諸国はこうした道に反して動こうとしています。バーレーン外相の主張は、実際、自らや他者を騙すものです。バーレーン政権は、人々への弾圧の恐ろしい経歴を有しており、このような曖昧な主張は事実から逃れようとするものなのです。

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