イラン大統領、「イギリスは海洋での情勢不安の火付け役」
イランのローハーニー大統領が、「イラン石油タンカーの拿捕は、極めて軽率で子供じみた過ちである。イギリスは海洋の情勢不安の火付け役であり、自らが行ったことの結果を目にするだろう」と語りました。
ローハーニー大統領は10日水曜、閣僚会議において「わが国のタンカーを拿捕したというイギリスの行動は、いわゆる世界の好戦主義者集団であるBチームの代理として取られたものであった。そもそも、イギリスは自らジブラルタル域を占領していながら、不当にイランのタンカーを拿捕するという行動に出た」と非難しました。
また、「全ての人々が、世界の海洋上の航路の安全が完全に確保されるよう努力する必要がある。なぜなら、このような事件の繰り返しは世界の情勢不安につながり、全ての人々の利益が損なわれるからである」としました。
さらに、「アメリカがIAEA国際原子力機関理事会に、核合意におけるイランの措置の検討を依頼したことは、前代未聞のこっけいな行動だ」とし、「アメリカは核合意を醜悪な合意だとし、何の理由もなくこれを離脱した。その一方で、イランが一部の責務履行を停止すると、これに懸念を示している」と指摘しました。
ローハーニー大統領はまた、わが国のとった措置は核合意の枠組みにそったものだと強調し、「イランはこれまで1年2ヶ月間にわたり、ヨーロッパ側に猶予を与えていた。なおも今回、新たな措置の中で、さらに2ヶ月間の猶予を与えている」と述べました。
そして、「核合意のイランの責務縮小は今後さらに拡大されるだろう」と強調し、「科学技術分野で数多くの平和的な用途を有するウラン濃縮が、なぜイランにとっては悪いもので、他国にとっては良いものなのか」と疑問を呈しました。
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