イラン革命防衛隊司令官の暗殺
イラン革命防衛隊司令官が、イラク・バグダッド空港付近で米ヘリの攻撃により殉教
イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のガーセム・ソレイマーニー司令官(最終階級は少将)と、イラクの民兵組織ハシャド・アルシャビのアブー・マハディ・アルムハンディス副司令官が、イラクの首都バグダッド空港付近で米国のテロ・侵略軍の空爆により殉教しました。
イスラム革命防衛隊は3日金曜朝、声明を発表し、「イスラム革命防衛隊のハージー・ガーセム・ソレイマーニー少将が、聖なる戦いに生涯をささげた後、3日金曜未明に米ヘリコプターによる攻撃で殉教した」としました。
数時間前にも、ハシャド・アルシャビがこの発表を事実として認めています。
米国防総省は声明の中で、同国軍がイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の司令官の暗殺という、断末魔のあがきに等しい今回の犯罪行為に出た事実を認めました。
また、ソレイマーニー司令官の暗殺が米トランプ大統領の指示により実行されたことを発表するとともに、今回の司令官暗殺はイラン側による攻撃計画の阻止が目的だったとしています。
イラン外相、「米は自らの反逆的な挑発行為の結果の責任者」
イランのザリーフ外相が、「今回の米軍の攻撃でソレイマーニー司令官が殉教したことをきっかけに、地域や世界における抵抗の機軸がさらに強化されることになるだろう」と述べました。
ザリーフ外相は3日金曜、ソレイマーニー司令官を殉教に至らしめた米国の行動を強く非難するとともに、「イラン外務省は政治、法律、国際上のあらゆる可能性を尽くして、米国というテロ犯罪政権の歴然とした犯罪に報復するだろう」と述べました。
また、ツイッターで「米国は、反逆的な挑発行為の結果の責任者だ」と警告しました。
さらに、「テロ組織ISISやヌスラ戦線、アルカイダなどのテロ組織との戦争において最も影響力のあったソレイマーニー司令官の暗殺、そして国際テロリズムという米国の行動は、極めて危険であると同時に愚かな緊張扇動に値する」としました。
イラン外務省がスイス大使を呼び出し
ソレイマーニー司令官の暗殺という今回の米国による国家テロを受け、イラン外務省は同国内での米国利益代表を兼任する駐テヘラン・スイス大使を呼び出しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj