4月 11, 2016 19:49 Asia/Tokyo
  • カザフスタン大統領のイラン訪問

カザフスタンのナザルバエフ大統領が、11日月曜、政治・経済高等使節団を率い、イラン大統領に歓迎される中、テヘラン入りしました。この訪問は、昨年のイラン大統領のカザフスタン訪問に応えて行われています。

アミーンザーデ解説員

政治評論家によれば、核合意後の政治・経済高等使節団のテヘラン訪問は、これまでの訪問とは異なるものです。今回の訪問も、こうした見解からさらなる重要性を帯びています。

カザフスタンでは、2回、イランと6カ国の核協議が実施されました。これは、カザフスタンが、地域の協力や問題解決において肯定的な役割を果たす上で好ましい可能性を有していることを示しています。経済分野でも、両国には、協力に向けた可能性が存在します。カザフスタンは、中央アジア諸国の中で、経済成長を遂げており、イランもまた、注目に値する経済的、産業的な可能性を有しています。

この20年以上、両国の間には緊張もなく、常にその関係を前進させてきました。制裁によって両国の関係拡大が妨げられたにも拘わらず、ここ数年、さまざまな分野で85を超える協力文書が調印されています。今回のカザフスタン大統領のイラン訪問でも、新たにおよそ40の文書が調印されます。

ローハーニー大統領は、昨年、カザフスタンを訪問しました。その後、両国の大統領は、タジキスタンの首都ドゥシャンベでの上海協力機構の首脳会議、ロシア・アストラハンでのカスピ海沿岸諸国首脳会議に出席しました。昨年秋にも、イランとカザフスタンの大統領は、イラン、トルクメニスタン、カザフスタンの3カ国の鉄道開通式に出席しました。OICイスラム協力機構、ECO経済協力機構、アジア協力対話などの地域組織の中での両国の会合は、イランとカザフスタンの共通の利益を確保し、関係を拡大する上で重要な役割を果たして来ました。

両国の経済関係拡大の重要性に注目し、これ以前にカザフスタンの投資大臣が、経済代表団を率いてテヘランを訪問しました。この代表団は、イランへの投資機会を知ると共に、テヘランで、政府・民間企業との合意覚書や協力文書に調印しました。

イランとカザフスタンの首脳が語ったように、今回の訪問は、両国の関係拡大に向けた重要な歩みです。11日にテヘランで調印される合意や協定は、両国の新たな関係の起点となるでしょう。この中で、イランとカザフスタンによる地域の脅威への理解、過激派やテロとの闘いのための協力、集団の安全強化は、今回の訪問の重要性を増しています。両国の長期的な協力は、二国間、地域、世界レベルでの関係強化に影響を及ぼすことでしょう。

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