1月 27, 2016 22:03 Asia/Tokyo
  • イラン大統領がイタリアで記者会見

イランのローハーニー大統領が、「イランとヨーロッパ諸国の間にはウィンウィンの状況に基づく、利益の多い経済協力に向けた条件が整っている」と述べました。

イラン大統領府の広報サイトによりますと、ローハーニー大統領は27日水曜、イタリアの首都ローマで記者会見を行い、制裁時代をイランとEUの経済関係にとって双方が損をする時代だったとしました。

さらに、「イランはアメリカと経済関係を有しておらず、中国やロシアなど他の同盟国との経済協力は制裁時代に断絶されていなかった。この中で、EUに最も多くの損害がもたらされた」と語りました。

また、「両国の高等使節団は、貿易・経済関係の拡大に関する協議に加えて、地域や世界の重要な問題に関して話し合いを行った」としました。

ローハーニー大統領は、ローマ法王との会談について触れ、「世界の大量破壊兵器の廃絶を強調することは、暴力や過激派、テロに対抗する上での宗教人の責務であり、表現の自由の明示は、世界の唯一神信仰の信者の共通の目的のひとつだ」としました。

ローハーニー大統領はまた、イランとサウジアラビアの緊張に関しても、「サウジアラビアによる緊張の継続は正当化することはできず、イランは緊張関係の継続を望んでいない」としました。さらに、「シーア派聖職者の処刑、イエメンへの軍事攻撃、イラク、シリア、レバノンへの軍事介入といったサウジアラビアの行動は、イランにとって正当化できるものではない」としました。

さらに、「中東地域の現在の問題はISISといったテロリストの存在やサウジアラビアとイエメンの戦争であり、できるだけ早期に停止されるべきだ」と強調しました。