イラン海軍、演習実施地域からの撤退をアメリカ軍の艦船に警告

イラン海軍司令官が、ホルモズ海峡の海軍演習の実施場所で、アメリカ軍の艦船1隻に対し、この地域からの撤退を警告したことを明らかにました。

イラン海軍のサイヤーリー司令官は、記者会見で、「ホルモズ海峡東部の海軍演習場所に進入したアメリカの巡洋艦と飛行部隊が、イラン海軍の警告を受け、撤退を余儀なくされた」と語りました。

また、「演習の実施地域では、部隊や演習の種類や数に注目すると、戦争用の武器や軍備が用いられ、各種のミサイルがこの演習で使用される。そのため、国際的な慣習に基づき、イラン海軍は、演習地域の一帯を管理し、この地域の軍艦や商船に危険が及ばないようにする必要がある」としました。

イラン海軍大演習「ヴェラーヤト94」は、27日水曜から1週間、海上の安全確立に向けたイランの軍事力を示す目的で、イラン南東部の海域で開始されました。

この演習の初日には、あらゆる機能を備えた潜水艦や艦船部隊が、あらかじめ決定された地域に派遣され、敵の侵入範囲を追跡するための訓練が行われました。

この段階では、演習実施地域に、地対艦ミサイル部隊、狙撃兵、ロケットおよび砲撃部隊、電子システム部隊などが配備されました。