イラン革命防衛隊海軍司令官；「わが国の島々は『強固な要塞』」／イランは近隣諸国との合同演習実施の準備整う

イランイスラム革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官が、イラン武装軍の万全な準備態勢を強調するとともに、「わが国の島々は『強固な要塞』であり、そこにいる戦士らは高潔な意志と精神力をもって領土保全に当たる準備ができている」と語りました。

タングスィーリー司令官は３日月曜、ペルシャ湾に浮かぶナーゼアート諸島（大トンブ島、小トンブ島、ブームーサー島シ島、スィッリー島の4つの島からなる群島）に駐留する特殊部隊を訪問した際、「敵はイラン領の諸島に向けて貪欲な牙をむくことを止めるべきだ。なぜなら、その牙には根がないからである。ペルシャ湾全域のイラン領の諸島は、鋼鉄の精神と準備の整った兵士らを擁する強固な要塞であり、もし敵がミスを犯せば、その場で決定的な反撃を受けるだろう」と述べています。

また、イラン領の島々における部隊の即応態勢の高さに言及し、「これらの場所の兵士らの意志、信念、精神性は非常に高い。我々はわが国のイスラム革命最高指導者ハーメネイー師に対し、海上の兵士らは覚醒しており、警戒を怠らず、準備万端であり、神の助けによって敵の目的達成を阻止するであろうことを保証する」としました。

続けて、ペルシャ湾の安全保障維持に果たす地域諸国の役割を強調し、「我々は、協力と共感を通じてこの一触即発の地域において持続可能な安全保障を確立すべく、ペルシャ湾南端の諸国に友情の手を差し伸べる。また、先だって発表したように、全ての地域諸国の参加による共同演習を実施する用意がある」と語っています。

さらに「地域外勢力は決してイスラム諸国に安全をもたらすことはなく、彼らの存在・駐留は分裂、略奪、そして情勢不安を引き起こすだけである。ペルシャ湾におけるあらゆる紛争と情勢不安の根源は、世界的な覇権主義者による干渉にある。なぜなら、彼らの利益はこの地域を情勢不安の状態のまま維持してておくことにあるからだ」と述べました。

そして、去る６月の勃発した12日間戦争に言及し「我々はこの戦争で勝利を収めた。それは敵の方が戦争を始めたものの、目的を達成できず、終結を懇願していたからだ。神の恩寵とイスラム戦士諸君の手によって、シオニスト政権イスラエルは想像しえなかったほどの打撃を受けた」と付け加えています。

タングスィーリー司令官は最後に「イラン武装軍の攻撃力と作戦力は12日間戦争以降、それ以前よりもはるかに向上し、準備も整った。敵は、わが軍が最高レベルの準備態勢にあって、いかなる誤りに対しても然るべき対応で臨み、必ずや後悔させられることを思い知るはずだ」と結びました。

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