10月 12, 2022 16:39 Asia/Tokyo
  • ハーフェズ廟
    ハーフェズ廟

イラン暦では、12日水曜は同国の著名な抒情詩人ハーフェズの記念日とされています。

著名なイランの抒情詩人ハーフェズ・シーラーズィーは、14世紀にイラン南部シーラーズの町に生まれた、世界でも高名な詩人の1人とされています。

この詩人はイスラムの聖典コーランを完全に暗唱できたことから、アラビア語で「暗唱者」を意味するハーフェズの異名をとりました。

また、彼自身は詩作の数々においてもこのことが奥深く根付いていると指摘し、「おお、ハーフェズよ、コーランに誓って、汝はコーランを胸のうちに記憶している。そのような汝の詩より素晴らしい詩を見たことはない」とも詠まれています。

この詩人の詩集には、500句の抒情詩や四行詩、頌詩などが収められています。

なお、ハーフェズの詩の手書きの写本は、イランやインド、アフガニスタン、パキスタン、トルコの図書館に収蔵されています。

ハーフェズは抒情詩を専門とし、これに関してエラーキーと呼ばれるイラク風形式の新たな文体を打ち立てました。

ハーフェズ詩集の翻訳版は全世界に存在しており、このイランの詩人はゲーテやニーチェといったドイツの著名な詩人や思想家に大きなインスピレーションを与え、これらの人々はハーフェズの詩作に大きな影響を受けています。

ハーフェズは65歳でこの世を去りました。

 


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