イラン唯一のカスピ海に浮かぶ島
(last modified Sat, 12 Mar 2022 10:29:22 GMT )
3月 12, 2022 19:29 Asia/Tokyo

イラン北部のカスピ海には、ペルシア湾やイラン南部の公海とは違い、それほど島がありません。イラン北部で島を見たいと思うなら、アーシューラーデ島が唯一の選択肢です。

アーシューラーデ島はカスピ海に浮かぶイラン唯一の島で、イラン北部ゴレスターン州に属する無人島です。毎年、多くの観光客がこの独特な島や歴史ある地域を散策するため、同州のバンダレ・トルキャマン市を訪れ、船でこの島に渡ります。

アーシューラーデ島は野生動物の生息地でもあり、毎年多くの渡り鳥がやって来るほか、キツネ、イノシシ、ジャッカル、キジ、野生のウマなどが生息しています。

100年ほど前にはカスピトラも生息していたり、一時期はシベリアトラの獲物として様々な動物が飼育されていたりしましたが、残念ながらこれらのトラは絶滅してしまいました。

アーシューラーデ島が重要な場所となったのには多くの理由がありますが、その中でも重要なのが、イランのキャビアの生産量の40%を占めることです。アーシューラーデ島のキャビアは世界的に有名で、最も人気があります。

キャビアの他にも、コイ科のマーヒー・セフィード、キャプール、ケレンメ、マーシュ、チョウザメとその一種タース・マーヒー、ホシチョウザメなどの魚がこの一帯では獲ることができます。

アーシューラーデ島の風景
島の桟橋
島の桟橋
島に残る廃墟
島へのアクセスは地元のボートのみ
この地域の人々はペルシア語やテュルク語を話す
その昔、アーシューラーデ島は3つの島からなっていたが、気候変動による潮位の変化により2つは海の中に沈み、アーシューラーデ島のみが残った
アーシューラーデ島の広さはおよそ400ヘクタール
島にやってくる渡り鳥

 


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