日本野党が、林外相のG20欠席を批判

林外相がインドで行われているG20外相会合を欠席したことについて、野党側から批判の声が上がりました。

日本の報道各社によりますと、野党の１つである日本維新の会は、政府が国会審議を優先し、参加を見送ったと指摘し、「国益を損ねている」と批判しました。

日本維新の会・音喜多政調会長は「総理はなぜ国益を損なうような判断を政府・与党内でされてしまったのか」とコメントしています。

また、1日水曜の審議で林大臣が答弁したのは1回だけで53秒間だったと指摘し、「外務大臣の無駄遣いと言わざるをえない」と苦言を呈しました。

今回は、参議院の自民党、立憲民主党の幹部から「国会審議を優先すべき」との声が上がり、政府も参加を見送った形ですが、立憲民主党の安住国対委員長はあくまでも「政府の調整不足だ」と批判しています。

この問題について、岸田首相は「国会を含む国内での公務の日程、内容等を総合的に勘案し、最終的に政府外務省として、山田賢司外務副大臣とすることが適切であると判断をいたしました」とし、「国会の理解も得つつ、今後とも積極的な外交を展開していきたい」と釈明しました。

今回のG20外相会合はロシアや中国も参加し、ウクライナ危機などを議論する会議となっています。