JAXA、月面着陸前にロボット探査の訓練へ
4月 25, 2023 16:13 Asia/Tokyo
日本の宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」の月着陸船が26日水曜未明、民間として世界初の月面着陸に挑みます。
予定としては、日本時間26日午前0時40分ごろ降下を始め、早ければ約1時間後の午前1時40分に着陸することになっています。
今回は同社の月探査計画「HAKUTO―R」の初回ミッションで、着陸船に搭載した機器の技術検証や月面のデータ取得などが目的です。
着陸船は高さ約2.3メートル、幅約2.6メートル、重さ約340キロ。八角柱に近い形状をしており、4本の脚で月面に垂直着地します。約30キロまで搭載が可能で、今回はJAXA宇宙航空研究開発機構とタカラトミー、ソニーグループ、同志社大学が共同開発した超小型自走ロボットや日本特殊陶業の固体電池など7つの荷物を積んでいます。
これまでに、月面着陸は旧ソ連と米国、中国が国家プロジェクトとして実現していますが、今回成功すれば民間企業としては世界初となります。
月に着陸するには、重力に引っ張られながらも適切に速度を落とす高度な技術が必要になります。
技術責任者の氏家亮氏は、減速する困難について「スキーのジャンプ台を自転車で降りていって、ブレーキをかけ始めて端でピタッと止まるようなイメージ」と説明しました。
また着陸についても「地球で言えば、飛行機の上からボールを蹴って、(管制室のある)日本橋の区画に着陸するような感じだ」とコメントしています。