11月 02, 2023 20:52 Asia/Tokyo
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東京電力は2日、3回目となる福島第一原発の処理水の海洋放出作業を同日に開始したと発表しました。

放出作業は2日午前10時21分に始まりました。これまでと同様、ALPS(多核種除去設備)で処理された水・約7800トンを海水で希釈しながら放出します。作業は順調に進めば20日に完了するということです。

東電によると、この日希釈した後の処理水のトリチウム濃度を測定したところ、原子力規制委員会が定めた1リットルあたり1500ベクレル(法令基準の40分の1)の数値を下回ったということです。

福島第一原発の処理水放出をめぐっては、近隣諸国からの懸念の声が根強くあります。特に中国による日本産水産物の全面禁輸措置は、日本の水産業に少なからぬ打撃を与え、北海道産のホタテなどは国内で在庫が滞留している状態です。

一方、韓国は日韓関係を重視する立場から、処理水放出に理解を示しています。日本からの水産物輸入については、2013年から適用している福島県など8県産の禁輸を維持する方針を示しています。しかし、野党などからは中国と同様に日本産すべての禁輸を求める声も出ています。

 


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