11月 12, 2023 20:23 Asia/Tokyo

日本のカルト団体「キリストの幕屋」が12日、都内で行われたイスラエル支持デモに再び動員をかけました。このデモを取材したフリージャーナリストによると、デモに先立って行われた集会で、メディアなどから取材を受けた場合にデモ参加はあくまで個人の意志だと答えるよう信者らに指示が出されていたということです。

このデモは12日午後、都内の日比谷公園を出発し東京駅周辺まで行われました。在日イスラエル大使館はXでの投稿で、このデモの参加者を約1200人と発表しています。

フリージャーナリストでカルト問題を取材するウェブメディア「やや日刊カルト新聞」を運営する藤倉善郎氏は、このデモの様子を自身のYouTubeチャンネルでライブ配信しました。

その中で藤倉氏は、このデモが「イスラエル救援委員会」という団体名で主催されていることを明かした上で、デモに先立って開かれた非公開の集会に出席した人物から聞いた話として「(デモ中に)メディアから取材を受けた場合は、イスラエル救援委員会の呼びかけに個人として賛同して参加していると答えるよう指示があった」としました。

また、待機するデモ隊を撮影していた藤倉氏に主催者を名乗る男性が近寄り、「デモ開催の情報はイスラエル大使館にしか伝えていない。どこから知ったのか?」などと質問する様子も映っています。

藤倉氏によれば、デモ開催の情報は事前にイスラエル大使館から報道各社「のみに」プレスリリースという形で通知され、一般向けの開催予告は一切ありませんでした。つまり、主催者自らが、デモが一般市民の参加によるものではなく、幕屋とイスラエル大使館の間だけで計画された動員であることを認めた形です。

キリストの幕屋は、ハマスによる対イスラエル攻撃「アクサーの嵐」作戦が実行された直後の先月11日にも、渋谷で開かれたイスラエル支持集会に信者らを送り込み、今日と同じように日の丸やイスラエル旗を振りながら、ヘブライ語の歌を歌っています。

関西でも、今月5日に大阪市鶴見区の区民センターで幕屋のイスラエル支持集会が開かれています。

今日のデモを配信した藤倉氏や作家の菅野完氏の映像を見ると、2人を警察官や大使館関係者が頻繁にマークしており、デモ主催者が外部の視線を極度に警戒している様子が伝わってきます。

それは、国際社会の声に耳を閉ざし、民間人をテロリストとする強弁とフェイクの証拠で自己弁護を続けるシオニスト政権の姿そのもののようです。

 


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