冷凍カツオの窃盗・横流しで、焼津漁協が謝罪
11月 29, 2021 21:58 Asia/Tokyo
静岡県の焼津漁港で、地元の漁協職員らがカツオを盗み、水産加工会社へ横流しして、見返りに金銭を受け取っていた問題で、焼津漁協は29日月曜、調査結果を報告し謝罪しました。
共同通信によりますと、2008年ごろからおよそ3年間にわたって、当時の漁協係長(すでに退職)の指示で、未計量のカツオをこの係長の親族が勤務する水産加工会社に横流し、関与した漁協職員に2~10万円が支払われていたということです。
NHKによると、焼津漁協が公表した報告書では、職員が遊興費や飲み会の費用に充てるためカツオを横流しして現金を受け取っていたことや、今回の事件以外にも漁協の競り人がカツオを抜き取って別の水産加工会社に渡し、見返りに金券を数回受け取ったと証言していることが明らかにされています。
この日記者会見した焼津漁協の西川角次郎組合長は、事件を謝罪したうえで、「競り人などの経験者の多くが不正に関わっていた。そういう人たちが上司になっても部下の不適切な行為をやめさせることはなく、組織として問題があった。職員教育のまずさがあり、コンプライアンスを徹底すべきだった。失われた信頼を取り戻せるよう全力で再発防止に取り組む」などと説明しました。
焼津漁協では今後、不正に関与した職員や幹部の処分についても検討するとしています。
この事件では、関与した漁協職員ら5人が起訴されています。
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