米裁判所、ソニーSIE元従業員の差別などに関する訴えを棄却
4月 23, 2022 18:39 Asia/Tokyo
SIEソニー・インタラクティブエンタテインメントの元女性従業員が同社を相手取り起こしていた訴訟で、米連邦裁判所がこの訴訟の大部分を棄却しました。
米ネットメディア「Axios」によりますと、職場での差別やセクシズムの被害を受けたなどとして、SIEの元女性従業員が2021年11月に同社を相手取り起こしていた訴訟で、米連邦裁判所は提訴された訴訟の大部分を棄却しました。
訴えを起こしていたのは、同社の元ITセキュリティエンジニアのエマ・マホ氏で、20ページに及ぶ判事による決定書では、給与の支払いに関する差別や職場でのハラスメントに関するものを含む、13のうち10の訴えが棄却されました。
判事はマホ氏の訴えのうち、男性の同僚と同じ仕事をしているにも関わらず彼らよりも給与が低いといった内容について、具体的な証拠や記載が不足していると指摘しています。
また、ハラスメントの疑いがあるいくつかのケースは被告によって悪用されていると判定し、それらは昇進や降格といった一般の人事判断だろうとしています。
マホ氏はより説得力のある証拠を集めることができれば、棄却された訴訟について再提訴する意向であり、受理された不当解雇に関するものなどの3つの訴訟については、SIE側と法廷で争う構えです。
SIEではマホ氏のほかにも様々な役職で働いていた8人の女性が被害の声を挙げており、裁判は終結には程遠いと見られています。