May 19, 2022 21:04 Asia/Tokyo
  • 松野官房長官
    松野官房長官

米韓関係筋が北朝鮮は核実験場の復旧をほぼ終えて近く核実験に踏み切る可能性があるとしたことを受け、松野官房長官は「断じて容認できるものではない」としました。

朝日新聞などの日本メディアによりますと、松野官房長官は18日午前の記者会見で、北朝鮮について「今後、核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性があるものと考えている」と述べました。

また、「実際に核実験を実施する時期について予断をもって申し上げることは差し控える」としたものの、同国が弾道ミサイルの発射も続けていることに対し「日本、地域および国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できるものではない」と批判しました。

松野氏が北朝鮮による核実験の可能性に言及したのはこれが初めてとなります。

一方、韓国のヨンハプ通信によりますと、同国の情報機関・国家情報院は19日、非公開で開かれた国会情報委員会で、北朝鮮が新型コロナウイルスの感染拡大の中でもミサイルを発射する兆候があるとして、「核実験も準備を終え、タイミングだけを見計らっている」と報告しました。

同委員会の野党幹事の「共に民主党」の金炳基(キム・ビョンギ)議員は、北朝鮮がバイデン米大統領の訪韓に合わせてミサイルを発射する可能性について、「準備はほぼ完了段階にあるため、どの時点でミサイルを発射し核実験を行ってもおかしくない」と説明したほか、発射の可能性があるミサイルの種類に関して、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)級と推定しているが、(国情院から)報告は受けていない」と述べました。

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北朝鮮は、キム総書記とトランプ前米大統領との核・ミサイル軍縮交渉が決裂した後、より精力的なミサイル実験を再開しました。

有識者らは、合同軍事演習を含めた地域でのアメリカの挑発行為が、軍国主義の増大や地域の情勢不安を助長している、と見ています。

一方、北朝鮮は自らの核兵器開発の決定的な理由として、アメリカの挑発行為や地域における米軍の駐留を挙げています。

昨今の北朝鮮の動向から、北朝鮮が核実験を実施するのではないかとの懸念が高まっています。

アメリカを初めとする西側諸国、および北朝鮮の近隣国である日本と韓国は常に、北朝鮮による弾道ミサイル・核実験を懸念しています。

 


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