尼崎市で市民46万人余の個人情報入りのUSBメモリーが見つかる
兵庫県尼崎市が、紛失した全市民46万人余りの個人情報入りUSBメモリーが見つかったことを明らかにしました。
日本の報道各社によりますと尼崎市は23日木曜に紛失を明らかにした46万人余りの市民の個人情報が入ったUSBメモリーについて、24日金曜、見つかったと発表しました。
これについて、尼崎市の稲村和美市長は記者会見し「市民の皆様に大変なご迷惑そしてご心配をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪しています。
USBメモリーが見つかったことについては「誰かの手に渡っているのではないかという気持ちでいたのでひとまず良かったという思いで一報を聞きました」と述べました。
そのうえで再発防止策を検討するため、情報セキュリティーに詳しい専門家や弁護士など外部有識者による第三者委員会を設置することを明らかにしました。
メモリーを紛失したのは、市から新型コロナウイルスの給付金支給業務を受託していたBIPROGY関西支社(大阪市)の再委託先社員で、大阪府吹田市の居酒屋で飲酒後に帰宅する際、メモリーが入ったかばんの紛失に気づき、今月22日に大阪府警吹田署に遺失物届を出していました。
再委託先は同署に盗難届を提出したうえで、改めて署員と同行して周辺を探索し、一緒に紛失していたスマートフォンの位置情報を携帯会社に照会するなどした結果、24日正午前、居酒屋から少し離れた吹田市のマンションの敷地内で、特徴の似たかばんを発見しました。
中にはUSBメモリーが入っており、なくしたかばんと確認され、ビプロジー側が調べたところ、メモリーはかばんにしまった時と変わらない状態だったということです。
また、パスワードが変更されたり、データの暗号化が解除されたりした痕跡はなかったものの、情報の漏えいがなかったかどうか、引き続き調べることにしています。
BIPROGYの平岡昭良社長は記者会見で「このたびは、お預かりした大切な情報を紛失する事態となり、市民の皆様、尼崎市、および関係各位に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」と述べました。