6月 16, 2016 22:49 Asia/Tokyo
  • 聖地のアイデンティティを変えるためのイスラエルの努力

聖地ベイトルモガッダス・エルサレムでのシオニスト政権イスラエルの新たな動きは、この政権が、聖地のイスラム的、アラブ的なアイデンティティを変えるために努力を拡大していることを示しています。

ハージーハーニー解説員

パレスチナ自治政府の報道官は、シオニスト政権の侵略について警告すると共に、このような行動の目的は、占領を定着させ、聖地のイスラム的、アラブ的なアイデンティティやパレスチナの人口構成を変更することにあるとしました。同報道官はさらに、聖地でのシオニスト政権の侵略的な措置に対する国際社会の沈黙を非難し、国際機関に対し、国連の決議の実行に早急に介入するよう求めました。

政治団体・パレスチナ国民イニシアチブの事務局長は、ヨルダン川西岸や聖地でのイスラエルの入植地建設に対する国際機関の沈黙を批判し、「これらの機関は、声明を発表するだけに留まっており、そのような態度が、シオニスト政権の入植地の建設や拡張を助長させている」と語りました。

さまざまな報告によれば、シオニスト政権の聖地入植地建設企画委員会は、アクサーモスクの南側に新たな入植地を建設することに同意したということです。この地域の入植地建設は、アクサーモスクに近いことから、聖地の人口構成を変えるための戦略的な措置と見なされます。

シオニスト政権は、最近、聖地北部に住宅82棟を建設することに同意しました。この政権は、入植地拡張に関する新たな計画の実施により、カランディアの古い空港の周辺に1万5000戸の住宅が建設されると発表しました。

イスラエルは、2020年までに、100万人のシオニストのために入植地を建設しようとしています。パレスチナ領土におけるシオニスト入植地の建設、拡張は、土地や畑、住宅の押収につながr、その結果、多くのパレスチナ人が住む家を失っています。こうした入植地建設の目的は、パレスチナ人から土地を奪い、代わりにシオニストを居住させ、パレスチナ独立国家の樹立を阻止することにあります。しかし、これは人道や法に反する行動です。

国連のパン事務総長は、以前、「イスラエルによる入植地建設の継続は、国際法に則り、違法な行為とされ、この政権は、入植地の拡大とパレスチナ人の住宅の破壊という政策を終わらせるべきだ」と語っていました。

こうした中、国連が、パレスチナ領土におけるイスラエルの建設を非難する決議をいくつも採択しているにも拘わらず、シオニスト政権はこのような動きを続けています。国際レベルでは、このような行動を非難し、シオニスト政権に対するボイコットのためのキャンペーンが展開されています。このようなキャンペーンは、シオニストの侵略は人道に反するものだとし、文化的な制裁やイスラエル製品のボイコットにより、パレスチナでの入植地建設が停止されるよう求めています。

EUの各機関も、2014年以来、イスラエル製品をボイコットし、イスラエルによる入植地建設の停止を求めました。

6月3日には、フランスのパリで、パレスチナとイスラエルの和平協議の再開に向けて話し合いが行われました。しかし、シオニスト政権は、この会議をボイコットし、入植地建設の停止を拒否しました。

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