Pars Today

サウジアラビア外務省は声明を発表し、最近の同国代表団のイエメン訪問が友好的な雰囲気の中で行われ、イエメンに関する政治的解決策にむけたこうした会談は続いていくとしました。

ここ２ヶ月、国連やオマーンによるイエメン戦争停戦にむけた仲介が行われてきました。サウジ高官のイエメン訪問は一連の協議の進展の表れだと言えます。

サウジ・ワス通信によりますと、サウジ外務省は１５日土曜、声明を発表し、同国のジャービル駐イエメン大使が今月８日から１３日にかけて代表団を率いてイエメンを訪問し、イエメン高官らと人道、捕虜の解放、停戦樹立などについて込み入った議論を行ったということです。

同声明では、この会談・協議は透明性が確保され、前向きな雰囲気の中、行われたとされています。また、さらなる検討が必要なことから、近いうちに協議は完結するとされ、イエメンの全勢力にとって受け入れ可能な包括的かつ永続的な政治的解決策が実現するとしています。

現在、サウジ・イエメン救国戦線双方の和平協議の加速により、双方の捕虜数百人の解放・交換が始まっています。

英ロンドンに拠点をアラブメディア「ライ・アルヨウム」の編集長アブドルバーリー・アトワーン氏はコラムの中で、イエメン問題への欧米の介入が止まれば停戦につながるとし、また捕虜交換の実施が紛争終結に向けた重要な一歩であるとしました。

サウジはアメリカやアラブ首長国連邦などの支援を得て、２０１５年３月からイエメンへの侵攻・封鎖を開始しました。この侵攻の結果、数千人のイエメン市民が殺害され、数万人が負傷、数百万人が家を失いました。

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