7月 20, 2023 17:56 Asia/Tokyo

イラクの首都バグダッドにあるスウェーデン大使館が、同国の宗教指導者ムクタダ・サドル師の支持勢力らにより放火されました。

イスラムの祝祭の1つ・犠牲祭の初日に当たる先月28日、スウェーデンの首都ストックホルムで、1人の男がイスラム教の聖典コーランを破り、モスクの前で焼き捨てました。

カタール衛星通信アルジャジーラによりますと、この事件をうけて、イラクの宗教指導者ムクタダ・サドル師の支持者らが、首都バグダッドにあるスウェーデン大使館に放火し、敷地内に侵入しました。

カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、支持者らは当初、大使館の建物の前に集まり、スウェーデン政府がコーランを侮辱する許可を与えたことに抗議して、スローガンを連呼していました。

イラク外務省のサッハーフ報道官は、同国のフセイン外相がスウェーデンのビルストルム副首相と電話会談し、コーランを焼却した男が、再び同じ行為を繰り返すと脅迫していることについて話し合ったと明かしました。フセイン外相は、この姿勢を危険なものとし、スウェーデン政府に対し、こうした行為やその再発の防止、しかるべき対処を求めました。

また、イラク外務省も、スウェーデンでの今回のコーラン侮辱に対する抗議と時を同じくして、スウェーデン大使を召喚し、この侮辱行為の実行犯の身柄引き渡しを求めました。

近年、一部の欧州諸国とくに北欧諸国では、イスラム教徒が神聖視するものへの攻撃や侮辱が相次いでいます。

スウェーデンでは、極右勢力が警察の後ろ盾を得てコーランを燃やすなどし、またイスラム教徒らによる抗議行動も弾圧されています。

 


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