米がイエメンの希少生物を密売
イエメン侵攻を行うサウジアラビア・UAEアラブ首長国連邦の連合軍を支援しているアメリカは、同国から石油および天然ガスを略奪しているのに加え、希少生物の密売にも手を出し始めています。
希少動物を扱うアメリカのウェブサイト「タランチュラ・スパイダーズ」は先日、ソコトラアイランド・ブルーバブーン(学名:Monocentropus balfouri)という名の希少なクモの販売広告を掲載しました。
このクモは、インド洋上に浮かぶイエメンのソコトラ島に生息しており、米軍関係者によって密輸されたと見られます。
このクモが属するバブーン種は鮮やかな配色で知られ、市場価値が数百万ドルもしますが、専門家らによれば、最近そのような違法な売買が盛んになっているということです。
アメリカは昨秋、イエメン資源を略奪する中で、侵略者たるサウジ・UAEが占領し略奪した石油の搬出に使われているイエメンのダッバ港に人員を派遣しましたが、これはイエメン国民や当局者の大きな怒りを巻き起こし、イエメン軍の無人機攻撃を受けることとなりました。
この攻撃は、イエメン南東部ハドラマウト県のマシーラ油田から採掘された石油を同国の外へ持ち出すために派遣されていた石油タンカー1隻の到着に合わせて行われました。
イエメン議会の議長団はこの件をめぐり、サウジアラビアおよびUAEに対し、イエメン資源略奪について警告する一方、アメリカが経済的利益のためにイエメン石油の略奪に関わっていることを強調し、同国がその卑しい目的のためにハドラマウト県で活動していると公表しました。
イエメン戦争は、アメリカ、UAE、その他数カ国の支援を受けたサウジアラビアが2015年3月に侵攻したことにより始まりました。イエメン国民はこの戦争により甚大な被害を受けており、これまでに数十万人が殺害されたほか、同国の経済にも数百億ドルの損害がもたらされています。