国連安保理でイスラエルの犯罪停止求める決議案が否決
国連安全保障理事会で、占領下にあるパレスチナで起きている抵抗勢力とシオニスト政権イスラエルとの戦闘の即時停止を目指しロシアが提案した決議案が、西側諸国の反対により否決されました。
国連安全保障理事会で現地時間16日月曜に採決が行われたこの決議案は、の常任理事国であるアメリカ、イギリス、フランスの反対によって否決されました。
常任理事国5カ国が拒否権を行使しない場合には同案は少なくとも9票の賛成で採択となりましたが、結果は賛成5票、反対4票、棄権6票というものでした。
今回の理事会には、常任・非常任の各理事国からの外交官に加えて、パレスチナおよびシオニスト政権イスラエルの代表も参加していました。
ロシアのネベンジャ国連大使は採決後、「全世界が固唾をのんで流血に終止符を打つための措置を安保理が講じるのを待っていたが、西側諸国の代表団が基本的にその期待を踏みにじった」と語りました。
一方、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、ロシアの決議案がハマスを非難していないと主張し、自国がハマスを断固として非難しイスラエルの自衛権を支持するとしました。
パレスチナのマンスール国連大使は、「ガザに対し行われていることは、軍事作戦ではなく罪のない民間人への攻撃と殺戮である。イスラエルはガザにおいて、多くの家族を全員殺している」と述べました。
その上で、違法かつ非道徳的な大量虐殺という犯罪について説明し、シオニスト政権が計画するパレスチナ人の強制移住を止めさせるよう、国連安全保障理事会に求めました。
これに対し、イスラエル政権のエルダン国連大使は、「我々は、報復ではなく自身を守るために、ハマスを壊滅させなければならない」と主張しました。