イスラエル閣僚を憤慨と混乱に陥れた停戦合意
-
辞任したイスラエルのベングヴィル内務治安相(右)とネタニヤフ首相
米CNNが、ハマスとの停戦合意を承認したイスラエル政権内で深い亀裂が露呈し、停戦および同政権ネタニヤフ首相の政治的将来の両方を脅かす可能性があるとの見方を示しました。
【ParsToday西アジア】ベングヴィル内務治安相を含む一部の閣僚は、かねてからハマスとの停戦合意に強く反対していました。ベングヴィル氏は閣僚を辞任し、サアル外相はイスラエルが戦争の目的を達成できず、やむをえず停戦を受諾したと自白しています。これについてCNNのマイク・クレイバー解説員は「イスラエルがガザ停戦を承認したという事実に惑わされてはいけない。イスラエル政界の内部には、この合意継続を脅かしうる深い亀裂がある」と記しました。
クレイバー氏は「ネタニヤフ首相は今でこそ停戦に応じているが、その一方で昨年2月には、今回とほぼ同内容の合意が提起されていたにもかかわらず、『ハマスの夢想的な要求には一切応じない。ブリンケン米国務長官に対し、我々は完全な勝利にほぼ近づいていると伝えた』などと主張していた」と指摘しました。
ネタニヤフ氏のこの立場・姿勢は、イスラエルがガザ戦争で何の目的も達成できぬまま、今回の停戦合意を承認したことを物語っています。
クレイバー氏はその上で、「ネタニヤフ氏が昨年批判した合意案には、段階的な停戦、イスラエル軍の段階的撤退、そして数百人のパレスチナ人の釈放が含まれていた。今まさに、ネタニヤフ氏はこれらを吞まされている。ハマスは弱体化したが、イスラエルはネタニヤフ首相がずっと前に約束した『完全勝利』を達成できていない」「ネタニヤフ内閣の極右閣僚は、ネタニヤフ氏が突然自らの立場から引き下がったことに当惑している」などと記しました。
ベングヴィル内務治安大臣は17日、ハマスとの停戦合意を受けて「合意は破滅的なものであるため辞任する」と表明しました。
クレイバー氏はベングヴィル氏の辞任について、「ベングヴィル氏は、停戦と人質解放の合意が実行されれば、自らが率いる政党をネタニヤフ内閣との連立政権から離脱させると表明していた。彼一人の辞任だけではネタニヤフ内閣打倒には十分ではないだろう」との見方を示しました。
その上で、「内閣崩壊が現実味を帯びるのは、スモトリッチ財務相も連立政権を離脱した場合である。極右のナショナリストでもあるスモトリッチ氏は、ガザ停戦が永続的なものではなく、33人の人質解放につながるはずの42日間の停戦終了後にイスラエルが再び戦争状態に戻ることを確信したいのである」としました。

