ハマスがイスラエル軍から保証をもぎ取る/イスラエルが新たにレバノンの一部を攻撃:西アジア関連ニュース
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パレスチナを支持するユダヤ教ラビ(右)/ハマスのカシム報道官(左)
ハマスがイスラエルから停戦合意の履行継続および拘束中のパレスチナ人釈放の新たな保証を得たことを明らかにしました。
【ParsToday西アジア】カシム報道官はイスラエル側が停戦合意の履行を妨害していることについて、「我々は停戦合意を一切変更することなく履行することに努めている。どれだけの圧力をかけられようと、変更は一切認めない」と述べました。また、「我々は停戦合意の順守ならびに、定められたスケジュール通りのその全段階実施に全力を尽くす。イスラエル軍は相変わらず(合意履行の)遅延を続けているが、我々は彼らに要求されたことを実施するよう強制した」としました。
ガザ市のインフラの70%が破壊
ガザ市役所のホスニ・マフナ報道官は、ガザ地区のインフラの70%以上が破壊され、基本的なサービスが停止して日常生活を送ることが困難になっていると発表しました。マフナ氏は「深刻な水不足、下水道の機能不全、廃棄物の蓄積、道路網の破壊、電力・エネルギー不足、自治体の施設が限られているため、サービス提供が最低限のレベルにまで低下している状況だ」と、「イスラエル軍はガザ地区への重機搬入を阻止し続けているため、瓦礫の撤去や道路の再開が妨げられており、住宅地や商業地での交通機関・移動の再開が遅延している」と強調しました。
ヨルダン川西岸でパレスチナ人4人が殉教
パレスチナ民政総務局は声明を発表し、ヨルダン川西岸トゥルカルム北部のアラルで12日夜、パレスチナ人男性3人がイスラエル兵に射殺され殉教したと発表しました。イスラエル側は3人の遺体をまだ引き渡していないということです。また、同じくヨルダン川西岸のナブルス東部にあるアスカル特別難民キャンプでも14日夜、パレスチナ人男性1人がイスラエル軍に銃撃され殉教しました。
イスラエルがレバノン南部の複数地域を攻撃
レバノン国営通信社によると、14日夕方、イスラエル軍の車両がレバノン南部ヤロン周辺のハラ・アシュル地区に向けて侵入したほか、無人機で同地区を空爆しました。それによると、イスラエル軍は同地区の入り口近くにある丘に発砲しながら進軍し、上空からも無人機による空爆を行ったということです。
反シオニストのユダヤ教ラビ350人がトランプ米大統領のガザ計画を非難
350人以上のユダヤ教ラビや活動家が米紙ニューヨーク・タイムズに署名入りの意見広告を掲載し、トランプ米大統領によるガザ地区からのパレスチナ人強制移住計画を強く非難しました。この広告には、「トランプ氏は現在、ガザ地区からすべてのパレスチナ人を強制的に移住させるよう求めている。しかし、ユダヤ人はこの民族浄化に反対だ!」と記され、パレスチナ人の追放や難民化につながる一切の計画に反対すると強調しました。