イスラエル占領地の現状 | 広範囲のストと同時のガザ封鎖、ネタニヤフ氏の後任の座を狙う元参謀総長
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シオニスト軍によるガザ封鎖
シオニスト政権イスラエルがガザ地区の完全封鎖および、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの勢力弱体化を目指す一方で、イスラエル占領地では同政権の政策に反対する広範な抗議活動が発生しています。一方、イスラエル占領地内外における政治・軍事情勢はさらに緊迫化しています。
シオニストが牛耳るイスラエル政権は、ガザ完全封鎖計画および攻撃的な政策の続行により、占領地内はもとより世界規模での怒りと抗議の波を引き起こしています。ベン・グリオン国際空港への攻撃から、広範囲にわたるデモ、そしてネタニヤフ・イスラエル現首相への厳しい批判に至るまで、占領地は新たな政治・社会的情勢変化の瀬戸際に立たされています。同時に、フランスのパレスチナ国家承認、機密会談、停戦交渉における矛盾により、事態はさらに複雑化しています。
【ParsToday西アジア】このニュースでは、イスラエル占領地における最新の動向を検証していきます。
ガザ封鎖:ハマスへの圧力強化に向けたシオニストの新たな計画
シオニスト政権の治安機関は、ガザ地区の完全封鎖計画を提示しました。この計画は、同地区の広範な分断および、ハマスとガザ住民の勢力弱体化を狙いとしています。この計画は、ネタニヤフ首相も出席した25日金曜の会合で検討されたもので、捕虜が存在する地域での地上作戦への反対に直面しています。この計画の目的は、パレスチナ人の抵抗を弱め、ガザ地区のパレスチナ人への圧力強化とされています。
パレスチナ国家承認はイスラエル首相の敗北
シオニスト野党民主党のヤイル・ゴラン党首は、パレスチナの国家承認というフランス決定に対し、「フランスがパレスチナを国家承認したことはネタニヤフ首相にとってあらかじめ予想されていた敗北だ」と述べました。ゴラン党首は、ネタニヤフ内閣が戦争を意図的に長期化させ、捕虜を釈放し、人道危機を引き起こしたとして非難しています。また、過激派に追従し、イスラエル・カッツ氏のような人物に治安維持の権限を委譲したことでネタニヤフ首相を批判しました。
イスラエル軍元参謀総長が首相候補への出馬を表明
イスラエル軍元参謀総長のガディ・アイゼンコット氏が、首相候補への出馬を表明しました。同氏は、政治的な理由で捕虜交換協定を妨害したとして、ネタニヤフ首相を非難しました。この発言が提起されたのは、イスラエル政権が占領地内外でますます多くの課題に直面している中でのことです。
占領地ではガザへの継続的な戦争と封鎖に対する抗議行動が多発
イスラエル政権によるガザ封鎖・侵略が続く中、1948年当時の占領地内の各都市でガザの人々を支持し、占領政権の政策を非難する大規模なデモが行われました。ガリラヤ地方のヨルダン川西岸では、数千人のパレスチナ人が、イスラエル政権の侵略政策及び、ガザ市民に対する兵糧攻め政策に反対する全国規模のデモに参加しました。同時に、占領地南部ネゲブ地方のラハト市と商業都市テルアビブでも大規模なデモが行われています。
ベン・グリオン国際空港が大混乱、職員のストで空の便に大幅な乱れ
テルアビブのベン・グリオン空港では、低賃金と職員不足に抗議して職員らがストライキに突入し、広範囲にわたる混乱と長蛇の列が発生しています。この危機はイスラエル政権の内紛を露呈させ、国際空港の運営を麻痺させた形となっています。
占領地で警報サイレンが稼働
情報筋によりますと、イスラエル占領地の広範囲で警報サイレンが鳴っていっています。イルナー通信が25日金曜夜に報じたところによりますと、イスラエルの情報筋はイエメンから占領地に向けて発射されたミサイルを目撃したと主張しました。
米国の仲介によるゴラン高原とイスラエル当局の秘密会談
米ニュース「アクシオス」は、米国の仲介により仏パリでシリアのジャウラニ現政権当局とイスラエル当局が秘密会談を行ったと報じました。トム・バラック・シリア担当米国特使は、「パリでシリア及びイスラエルの当局者と会談した。今回の会談の目的は対話の雰囲気作りと緊張緩和であり、関係者全員がこの方針を継続すると強調した」と述べています。
停戦交渉における矛盾
イルナー通信によりますと、イスラエル首相と仲介役のアメリカ代表は、ガザ地区での停戦及び捕虜交換交渉の進捗状況について、それぞれ別々の声明で相反する立場を示しました。ネタニヤフ首相がハマスを合意の障害と非難した一方、スティーブ・ウィトコフ米国西アジア担当代表は、現在の提案を全面的に受け入れるよう求めています。