赤十字国際委員会、イエメンのコレラ感染拡大に警告
May 16, 2017 19:48 Asia/Tokyo
赤十字国際委員会の報道官が、「人道支援機関は、イエメンのコレラ感染拡大による状況の悪化に対処できていない」と語りました。
IRIB通信によりますと、イエメン保健省は、「イエメンのコレラ感染患者の数は8500人以上にのぼり、これまでに115人が死亡した」と発表しました。
赤十字国際委員会の報道官は、15日月曜、人道支援機関は、イエメンの悲劇的な状況に対処できていないとし、「これらの機関が、支援のためにイエメン全域を訪れることができるようにすべきだ」と語りました。
さらに、廃棄物の放置がコレラ感染拡大の原因だとし、「医療施設の状況はこれまで以上に悪化しており、コレラ感染がイエメンで拡大するのは、この1年で2度目のことだ」としました。
さらに、サウジアラビアがイエメンへの保健衛生支援物資の移送を許可しないことに触れ、「これまでの調査から、現在、イエメン人の70%が人道支援を必要としている」と語りました。
イエメンのコレラの感染拡大は、2016年10月から始まりました。
ユニセフは以前、この問題について警告を発していました。
2015年3月から、サウジアラビアがイエメンのハーディ元大統領の復権を目的にイエメン攻撃を開始して以来、これまでに、1万1000人以上のイエメン人が死亡、1万人が負傷し、数百万人が住む家を失うと共に、インフラが破壊されました。
サウジアラビアの攻撃はまた、イエメンを食料や医薬品の深刻な不足に直面させ、コレラをはじめとするさまざまな病気の蔓延を引き起こしています。