シリア軍がクルド人の拠点都市コバニ入り
(last modified Thu, 17 Oct 2019 10:47:05 GMT )
10月 17, 2019 19:47 Asia/Tokyo
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シリア軍が、同国北部アレッポ県にあるクルド人の拠点都市コバニ(アイン・アル=アラブ)に入りました。

イルナー通信によりますと、シリア軍は同国の政府とクルド人勢力との間ですでに成立している合意に基づき、コバニ入りしたということです。

トルコ軍がシリア北部を攻撃した後、クルド人主体の部隊QSDシリア民主軍は同国政府に対し、シリア北部各地を掌握し、これらの地域をトルコ軍の攻撃から守るよう求めました。

この合意により、シリア軍は同国北部の国境地帯全域の管轄権を掌握することになっています。

トルコ軍は今月9日、テロとの戦いおよび、同国政府によりテロ組織とみなされているクルド人武装組織の国境地帯からの掃討を口実に、シリア北部を攻撃しました。

アメリカのトランプ大統領がシリア北部からアメリカ軍を撤退させたことは、同地域へのトルコ軍の攻撃のすきを作る事になり、アメリカ国内で否定的な反応を招いています。

アメリカ下院は今月16日、トランプ大統領によるシリア北部からのアメリカ軍撤収決定を非難する案を可決しました。

シリア北部でのトルコ軍の軍事行動は、世界的に大きく非難されています。

シリアの政府関係者は、「シリア国民は自らの国家主権や領土保全を防衛するだろう」と強調しました。

一部の情報筋によれば、この攻撃でこれまでに少なくとも270人が死亡したということです。

国連安保理は16日、シリア北部に対するトルコの軍事侵攻について検討するため、2回目となる非公式の会議を開催しました。

安保理理事国は、声明を発表し、シリア北部での人道状況の悪化に懸念を表明しています。

 

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