原油価格
米共和党が、サウジ皇太子に石油価格をめぐり警告
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サウジアラビアのムハンマド皇太子
米下院の共和党議員は、サウジアラビアのムハンマド皇太子に対し、サウジアラビアが原油価格の不安定の原因となるのであれば、サウジアラビアとアメリカ間の軍事的および経済的協力関係は危険にさらされるであろうと警告しました。
ロンドンに拠点を置くミドル・イースト・アイのウェブサイトによりますと、48人の米共和党議員らは、サウジアラビアのムハンマド皇太子に宛てた書簡の中で、もしサウジアラビアがエネルギー市場の危機改善に向けた行動を取らなければ、米国政府の承認により対抗策が講じられるだろうと警告しました。
スティーブ・スカリス下院議員などこの書簡に署名した多くの人々は、豊富な石油資源のある米ルイジアナ州選出の議員です。
この書簡には、「米国の石油・ガス部門の何千人もの労働者が金銭問題と経済的な不安定問題に直面している」と述べられています。
世界の原油価格は、ロシアとサウジアラビア間の価格戦争、石油増産、新型コロナウイルスに起因する需要の減少により急落しました。
石油価格の下落が続いているため、米国の石油会社は倒産の危機に瀕しています。
トランプ米大統領は、自身の調停により1日あたり1,000万から1,500万バレルが減産されがることになったと主張していますが、サウジアラビアとロシアはまだ生産の削減方法について明確な合意に達していません。
OPEC加盟国と非加盟国、いわゆるOPECプラスの会議は9日木曜、オーストリア・ウィーン現地時間の9日土曜午後、テレビ会議の形で開催されることになっています。
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