イスラエルのアイアンドーム、破壊したロケット弾は半分以下
-
イスラエルのアイアンドーム
イスラエルとパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスとの衝突では、9日間で数千発のロケット弾がガザから占領地に向けて発射されました。
CNNの報道によりますと、イスラエルの防空システム「アイアンドーム」のミサイルはガザからのロケット弾を迎撃するため毎日稼働しています。
イスラエル軍(IDF)は18日ツイッターで、「アイアンドーム防空システムの目的はただ一つ。イスラエルの民間人が殺害される前に空中でロケットを迎撃することだ。人命を守る取り組みに関して我々が謝罪することはない」と述べました。
イスラエル軍は目標となるロケット弾の迎撃率は90%以上に達すると強調していますが、アイアンドームは全てのロケット弾を追跡するわけではありません。IDFの公式データによると、ハマスやガザ地区の抵抗組織が発射したロケット弾や迫撃砲弾のうち、アイアンドームが破壊したのは半分以下にとどまるということです。
イスラエル空軍は16日時点で、1週間ほど前に紛争が発生して以降、約3100発のロケットがガザから発射されたと説明。占領地に到達した2650発のうち、約1210発を迎撃したとしています。
ガザから発射されるロケット弾が多いことから、アイアンドームはロケット弾の軌道を解析し、より被害を及ぼすとみられるロケット弾のみ迎撃しているということです。
それでも一部のロケット弾はこのアイアンドームをかいくぐります。ウェネスランド国連特別調整官(中東和平担当)は16日に行われた国連安保理の会合で、エルサレム近郊やテルアビブおよび同市郊外、ベングリオン空港まで到達したロケット弾もあると指摘しました。
イスラエルではこれまでに、ハマスなどからの攻撃に関連して少なくとも12人が死亡しています。
アイアンドームはイスラエルの軍事企業ラファエル社と米防衛大手レイセオンが共同開発したもので、10年前に運用が始まりました。ロケット弾探知のためのレーダーや、レーダーから提供されたデータを分析する指揮統制システム、その後に迎撃指示を受ける防空ミサイルで構成されます。
一般的な防空システムが弾道ミサイルに対抗する目的で設計されているのに対して、アイアンドームは低空飛行する無誘導ロケット弾を目標としています。
各砲台には目標識別のための火器管制レーダーや、移動式のミサイル発射装置が装備されています。運搬が容易であり、数時間で移動と設置ができるよう設計されています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj