英がハマスをテロ組織指定、強い反発受ける
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パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの旗
イギリス政府がパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスをテロ組織に指定したことが、反発を受けています。
イギリス政府は反パレスチナ的な政策を続行する中、19日金曜にハマスをテロ組織に指定しました。
ハマスはイギリスのこの措置に反応し、声明の中で「英政府はこのような行動に出るのではなく、シオニスト政権イスラエル発足への自らの関与を恥じるべきだ」と表明しています。
ハマスの声明ではさらに、「イギリス政府はパレスチナ国民に対する自らの歴史的な過ちの修正や謝罪ではなく、自らがパレスチナを保護領としていた時代に関してであれ、はたまた同国をシオニスト運動に譲渡することを決めた、恥ずべきバルフォア宣言に関しててであれ、現在も犠牲者に対する侵略者への支援に立ち上がっている」とされています。
そして、「武力抵抗を含む、可能なあらゆる手段と方法による占領者への抵抗は、国際法の下に定められた被占領民の権利である。占領に対する抵抗はテロではなく、むしろ住民の殺害、強制移住、家屋の破壊、彼らの拘束こそがテロである」としています。
ハマスは近年、その抵抗を強め、多数のミサイル演習や軍事演習を通じてシオニスト政権に対する抑止行動を開始しました。
イランとイエメンは、ハマスのテロ組織指定という英国政府の行為を非難しています。
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相はツイッターで、「パレスチナ問題の唯一の政治的解決策は、この地の本来の住民であるパレスチナ人(イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒)の参加による国民投票の実施である」と表明しました。
一方、イスラエルのナフタリ・ベネット首相と、同政権のラピド外相は、それぞれのツイートで英国のこの決定を歓迎するとしています。
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