UNRWA、「シリアとパレスチナの難民を忘れてはならない」
May 10, 2022 21:01 Asia/Tokyo
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シリアとパレスチナの難民を忘れてはならない
UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「シリアやパレスチナの難民らは、他の国際的危機の影響で忘れられるべきではない」と述べました。
イルナー通信によりますと、ラザリーニ事務局長は10日火曜、ベルギー・ブリュッセルでの会議において、「いまなお、パレスチナ難民44万人が教育、住居、経済面でUNRWAの支援に依存しており、平均で1日当たり2ドル以下の資金で生活を送っている」と語りました。
また、最近、シリアのヤルムーク難民キャンプを視察したことに触れ、この難民キャンプでの難民らの劣悪で苦しい生活状況に言及しながら、同キャンプでの難民数増加について警告を発しました。また、この都市ではUNRWA事務所の入っていた建物も破壊された、としています。
「シリア及び地域の将来の支援に関する第6回ブリュッセル会合」は、シリアやロシアが参加することなく、9日から10日にかけて開催されています。
UNRWAは、パレスチナ難民への支援を目的に1949年に設立された組織であり、現在、ヨルダン、シリア、レバノン、ガザ地区およびヨルダン川西岸で暮らすパレスチナ難民およそ5百万人に対し、支援活動を行っています。
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