Pars Today

アメリカの外交政策部門の権威ある戦略家ヘンリー・キッシンジャー氏は、アメリカはロシアや中国との戦争の寸前にある、と警告しています。

キッシンジャー氏は、米・ウォールトリートジャーナル紙とのインタビューに応じ、「問題の収束方法、またはその結果が不透明という問題に関する意見の相違のため、我々はロシアや中国との戦争勃発に瀕している」としました。

また、今やもはや分裂を生じさせ統治を行う、という政策はもはや通用しないとし、「唯一できることは、緊張を加速せず、解決策を練ることである」と述べました。

さらに、台湾問題を巡る米中間の緊張の深刻化について懸念を表明しています。

キッシンジャー氏はまた、ウクライナ問題について言及し、「ロシアは、ウクライナ攻撃の目的としてウクライナの非ナチ化、自国の安全保障上の懸念の払拭、ウクライナ東部ルガンスクやドネツク両州の住民の支援要請への対応などを挙げている。だが、一方のウクライナは、ルガンスクやドネツクの独立を承認せず、これら地域へのロシアの軍事駐留は、ウクライナの領土一体性への侵略であるとしている」と語りました。

なお、「ＮＡＴＯ北大西洋条約機構は、同組織への加盟は可能というメッセージをウクライナに発信した事で、過ちを犯している」としました。

キッシンジャー氏は、数ヶ月前にも「ＮＡＴＯとアメリカの政策が、ウクライナでの現在の危機を生じさせた可能性がが高い」という表明を行ったため、アメリカなど西側諸国で批判されています。

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