英ロンドン市長が警告、「市民には暖かい家も食物もない冬が待ち受ける」
8月 21, 2022 14:39 Asia/Tokyo
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厳しい冬
サディク・カーン英ロンドン市長が、「英国民はこの冬、わずかな燃料のみを使い、住居を暖めたり食事を調理しなければならないが、そのいずれも可能でないだろう」と語りました。
ファールス通信によりますと、カーン市長はツイッターで、イギリス国民には厳しい冬が待ち受けているとして、「英国民は、”住居の暖房”と”暖かい食物の調理”のうち、どちらかを選択する問題を抱えることになる。だが、市民はそのいずれもできないだろう」と述べています。
こうした中、ONSイギリス国家統計局は今月17日、ある報告において「今年の第2四半期における国内賃金の実質的価値は、インフレを考慮すると3%減少した」と発表しています。
ONSのダレン・モーガン氏は「英国内での賃金の実質的価値の低下は今後も続くと見られる。しかもその速度は、過去21年において異例のものだ」と語りました。
NHS英国民保健サービスも20日土曜、「英国民の多くが寒さの厳しい冬、住居を暖めるために食事を数回減らすか、あるいは寒さと湿気の中での暮らしかの、どちらかを選ばねばならなくなる可能性がある」と警告しました。
NHSはまた、暖房の使えない寒い住居での生活により、病気になったり死亡する人の数が国内で増えることへの懸念を示し、「現在のところ、このような人々が1万人出ると推定されている」と明らかにしています。
イギリスでは、今後数週間でエネルギー費が大幅に上昇し、1年当たりに個人が支払う電気料金は、来年1月には3倍以上に達するだろうと予測されています。
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