カミーロ・ゲバラ氏死去、キューバ革命の指導者チェ・ゲバラ氏の長男

キューバ革命の指導者チェ・ゲバラ氏の長男、カミーロ・ゲバラ氏が心臓発作で死去しました。６０歳でした。

報道各社が、キューバ国営通信の報道として伝えたところによりますと、カミーロ・ゲバラ氏は今月２９日、旅先のベネズエラの首都カラカスで肺塞栓症が原因の心臓発作で死去しました。

カミーロ氏は労働法などが専門の弁護士で、６２年５月、アルゼンチン出身の革命家、故チェ・ゲバラとキューバ人の母アレイダ・マーチさんの間に生まれました。

カミーロ氏は、自身が４歳の時にボリビアで軍に捉えられ極秘裏に処刑された父親の思想を伝えるハバナの「チェ・ゲバラ研究センター」で所長を務めており、２０１７年８月に訪日し、父親と同じく広島の平和記念公園を訪れた歴もあります。

また、「広島は戦争という名の犯罪の確かな証拠だ。世界は変わらなければならない」などとも語っていました。

なお、キューバのディアスカネル大統領は「チェの思想の伝道者だったカミーロに、深い悲しみとともに別れを告げる」として哀悼の意を表明しました。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。