国際ボクシング協会、ロシアとベラルーシの国際大会復帰を要求
IBA国際ボクシング協会が、ロシアとベラルーシの国際大会への復帰を認めるよう求めました。
フランス通信が1日土曜、報じたところによりますと、IBAは先月30日、ウクライナでのロシアの特殊軍事作戦が始まった今年2月以降、大半の競技から除外されているロシアとベラルーシの選手について、国際大会への復帰を認めるよう訴えました。
現在、ボクシング界は、両国の大会出場を禁止していません。
こうした要請を打ち出す最初の団体となったIBA自身も、度重なる汚職スキャンダルで2019年にIOC国際オリンピック委員会から資格停止処分を受けており、2024年パリ五輪の後、五輪競技から消滅するリスクに直面しています。
IBAの会長を務めるロシア人のウマル・クレムレフ氏はこの日、コメント文を発表し、「スポーツは政治の外にある。すなわち、それ(スポーツ)が始まる場所では、政治は終わる」とし、「ロシアとベラルーシの選手全員について、それぞれの国を代表して各競技の公式大会に参加することを認めるときが来た」と訴えました。
そして、「IOCと各国際競技団体はどちらもアスリート全員を守る必要があり、国籍で差別してはならない。スポーツとアスリートを政治から遠ざけるのは、われわれ全員の義務だ」と述べています。
これに先立ち、IBAは去る9月25日の総会において、物議を醸す理由でBFUウクライナ・ボクシング連盟の資格停止処分を決定しましたが、イタリアで今月5日まで開催されているEUBCジュニア欧州ボクシング選手権については、政治的中立の立場としてウクライナ選手の参加は認めました。
トーマス・バッハIOC会長はこの日、伊紙コリエレ・デラ・セラでのインタビューで、2月下旬に下した勧告を「現時点で維持することに変わりない」と述べています。