前ローマ教皇ベネディクト16世が死去、95歳
12月 31, 2022 19:45 Asia/Tokyo
2013年に退位した前ローマ教皇ベネディクト16世(名誉教皇、本名ヨゼフ・ラツィンガー)が2022年12月31日、死去しました。95歳でした。
アメリカ国際情報サイト・ブルームバーグによりますと、ローマ教皇庁(バチカン)はツイッターで、前教皇は現地時間31日午前9時34分、自宅で亡くなったということです。
前教皇はドイツ出身で、05年にヨハネ・パウロ2世の死去を受けて第265代のローマ教皇に選出されました。
しかし、在位中に世界各地でカトリック教会の聖職者による未成年者への性的虐待が次々発覚し、12年には教皇宛ての内部告発文書が流出するスキャンダルにも見舞われました。
前教皇は13年に、もはや教皇職を果たすための「力も精神も肉体も」ないとして存命中の教皇として約600年ぶりに退位し、12億人に上る世界のカトリック信者に衝撃を与えました。
これを受け、アルゼンチン出身の現教皇フランシスコが後を継いでいます。